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在日ウイグル人が明かすウイグル・ジェノサイド 東トルキスタンの真実
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ハート出版 |
発売年月日 | 2021/03/26 |
JAN | 9784802401128 |
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在日ウイグル人が明かすウイグル・ジェノサイド
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商品レビュー
4.4
11件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
東トルキスタンの一少数民族であるウイグル族に対する人権弾圧というのは、問題の本質ではない。問題の本質は、東トルキスタンの土地が不法に侵略され、主権と国土が失われているところにある。東トルキスタンは資源が豊富で、一帯一路の出入り口に位置するということもあり、中国はここを失いたくない。ウイグル人は過去に3度、中国の支配から脱している。したがって、中国はウイグル人が再びその支配から脱することを諦めていないことを恐れている。ゆえに強制収容所を作って知識人や女性を捕らえ、独立国の建設や人口の再生産をできないようにしているのだ。
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この本は千葉大で教鞭をとるウィグル人女性の手による。ご本人はウイグルの詩を日本語に訳したり、あるいは日本の万葉集などの古典をウイグル語に翻訳したりと、文学畑の人のようである。 この本では個人的なウイグルの思い出、そしてウイグルの歴史、そして強制収容所の様子とそこから逃げてきた人々の話、ウイグル現代文学の紹介ともりだくさんの内容である。 私たち日本人はほとんどウイグルの歴史について無知である。ジンギスカンやチムール帝国は習っても中央アジアのことはほとんど知らない。 ここで簡単にチュルク系の人の紹介をしておこう。チュルク系の人の最大の国家はトルコ。中国の歴史ででてくる突厥もチュルク系である。チュルク系のひとは昔はバイカル湖の周りや、日本海に面した中国東北部で暮らしていた。それが、2000年ほどかけて、西進し、いまのトルコ半島に落ち着いたわけである。ジンギスカンがモンゴルを中心として膨張して、またモンゴルに収縮したのに対し、チュルクは西へ西へ進んだ。その中で西へ進むのを途中でやめたひとの一部がウィグル族なのである。そのため、ウイグルとトルコ人は普通に会話ができる、他にもアゼルバイジャン、トルクメニスタン、ウズベキスタンなどもみなチュルク語圏である。このあたりの文化的民族的広がりは20世紀のなかでほんの数十年、大日本帝国として膨張して急速に萎んだ日本人には想像することすれむずかしい、数千年にわたる民族の移動と膨張と収縮の歴史が詰まっている。 この本で著者がいいたいのはウイグルの現状を知って欲しいということと、自然に抱かれていきる人間の本性を中心にすえる思考と、一時的なものに過ぎない政治体制をトップに据える思考のどちらが正しいかということなのである。それが故に最後に詩人たちの詩の紹介がのっているのである。
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学術書と違い個人目線なのでリアリティがすごくて、耐性のあると思っていた私が目を覆うというか読めない、、と思うほど辛い箇所も。でも、みんな読んで欲しい!
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