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ミシンの見る夢
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2021/03/23 |
| JAN | 9784309208206 |
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ミシンの見る夢
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商品レビュー
4.3
41件のお客様レビュー
洋裁が得意で私の洋服や発表会のドレスを手縫いしてくれた母にプレゼントした一冊。 舞台は19世紀イタリア。階級社会、男女格差がしっかりある中で、両親をペストで亡くした少女が裁縫の技術を身につけ、上流階級のお屋敷に勤め、自立していく物語。 特別に大きな展開があるわけでは無いが当時...
洋裁が得意で私の洋服や発表会のドレスを手縫いしてくれた母にプレゼントした一冊。 舞台は19世紀イタリア。階級社会、男女格差がしっかりある中で、両親をペストで亡くした少女が裁縫の技術を身につけ、上流階級のお屋敷に勤め、自立していく物語。 特別に大きな展開があるわけでは無いが当時のイタリアの社会の中で奮闘する少女にエールを送りたくなる気持ちと、出てくる裁縫、縫製の技術が目に浮かぶようで楽しい。 今のように安価で次々に洋服が買えるわけではない当時、仕立て直しをしながら、レース部分を活かしたり工夫を凝らして素敵な品に仕上げる技術描写が素敵でした。
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児童文学作家でもある作者は世の中の不条理もよく知っていたようだ。貧困やさまざまな格差に憤りつつ、衣服の美しい描写やお針子さんの恋心を想像しながらイタリアの街に行ったようなひとときだった。
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舞台は、列車に乗るのはまだお金持ちだけという時代の、イタリアの小都市。 主人公は、疫病で家族を失い、祖母と二人だけで生き延びた7歳の少女です。誠実に生きる祖母は腕利きのお針子で、その生き方や技術を主人公に伝えますが、主人公が16歳の時に亡くなってしまいます。本作は、その後の数年間...
舞台は、列車に乗るのはまだお金持ちだけという時代の、イタリアの小都市。 主人公は、疫病で家族を失い、祖母と二人だけで生き延びた7歳の少女です。誠実に生きる祖母は腕利きのお針子で、その生き方や技術を主人公に伝えますが、主人公が16歳の時に亡くなってしまいます。本作は、その後の数年間を描いた物語です。 貴族やブルジョワジーと呼ばれる人々が、勢力を弱めつつもまだ影響力を保っていた時代です。お針子たちは彼らのお屋敷に通い、あるいは住み込みで、注文主の採寸や試着をしながら下着や服を仕立てていました。主人公もそうして仕事をする中で、さまざまな家の内情を知ることになります。 新しい価値観を持って生き始め、お針子に過ぎない主人公を支援してくれる女性たち。吝嗇のあまり最後には醜態をさらす金持ち一族。古い価値観に縛られたまま没落してゆく老貴族夫人。それとは対照的に、半地下の劣悪な環境で暮らす貧民たちや、垣間見える売春宿の世界。そうした情景を通して、この時代の空気が匂い立つように描かれます。さらに、主人公と若い貴族との恋物語がそこに織り込まれていきます。 読み終えたとき、「久しぶりに西洋の物語を読んだ」と感じました。少しノスタルジック。それは子どもの頃に読んだバーネットの『小公子』や『小公女』を思い出したからかもしれません。もちろん本作は大人向けですが、著者がもともと児童文学出身であるためか、少しそうした空気感が漂っています。 私には良く分からりませんが当時のファッションについての(興味深そうな)記述もあって、特に女性には勧め作品と言う気がします。 ところで、“流しのお縫い子”を描いた『お縫い子テルミー』という栗田有起さんの作品があります。栗田さんがこの物語の影響を受けたのかと思いましたが、本作は2018年刊行で、『テルミー』は2003年の作品。年代的には逆でした。
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