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ミシンの見る夢
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2021/03/23 |
JAN | 9784309208206 |
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商品レビュー
4.3
31件のお客様レビュー
垣谷美雨さん、お勧めの本だったので図書館で予約してやっと手元に届きました。読み終わって思うのは、洋裁や手芸や服飾が好きな方のみならず、手に職をつけて生きていこうとする女性なら共感を持って 読み進めることができる内容だと言うことです。 このお話は、19世紀末から20世紀初頭のイタ...
垣谷美雨さん、お勧めの本だったので図書館で予約してやっと手元に届きました。読み終わって思うのは、洋裁や手芸や服飾が好きな方のみならず、手に職をつけて生きていこうとする女性なら共感を持って 読み進めることができる内容だと言うことです。 このお話は、19世紀末から20世紀初頭のイタリアで、疫病のために家族を失い、祖母に育てられた貧しい少女が、祖母にお裁縫を教わりお針子として自立していく姿を描いています。 でもそれだけで終わる小説ではなく、男性優位 、お金持ち優位の頑然とした当時の階級社会の中で、逆らうことなど出来ない貧しい女性たちや、自立しようとした女性たちが、思わぬ悲劇に堕ちていく生涯や、裏切られてゆく過程を教えてくれるエピソード集でもあります。 そんな女性たちの悲しみを知りつつも、読者を温かく包み込んでゆくのは、何と言ってもこの中に書かれている素晴らしい縫製技術の数々です。こんなくだりがあります。 『母親の嫁入り衣装をほどいて縫い直し、娘たちの服に。流行遅れになったドレスは寸法を小さくして娘用に直し、飾り紐やボタン、リボンは別の服に移し、流行遅れになった帽子は解体し、アイロンを当てて形を作り直し、新しいリボン、絹地の花、ロウ細工の果実や剥製の羽で飾り、パラソルも新しいレースやリボン、衣服から取ってきた造花などを口に飾り付けた』 あぁなんというSDGs! 1着の服をきれいに作り直して次の世代へ‥。 日本の着物もかつては そうでしたね。服の大量生産が始まるまでは世界中、皆そうしていたのです。それを教えてくれる本書でもあります。 そして、格言のように祖母が伝える「貧乏人同士は助け合うものだよ」という言葉。近所の人が困っていたら、たとえそれが最後のパンであっても分け合い、翌日までに仕上げなければならない仕事を必死でしている親の代わりに、自分を犠牲にしても、病気の子どもを見守ってやったりする祖母。そのおかげで祖母は多くの友人、お得意様がいて、それが主人公のお針子の生きるうえでの助けになるのです。その部分は本当に学ぶべきことが多い箇所です。 おばあちゃんの優しさ、たくましさ、それが孫にまで伝わっていくことの手応え。 私も小さい頃に、お婆ちゃん代わりの叔母に「女も手に職をつけなさい 。資格を何か持ちなさい 。それが苦しい時の支えになるから」と教えられたのを思い出しました。親戚には洋裁の上手なオバチャンがいて、好きな生地を持っていくと立ちどころに流行の服を縫ってくれました。 本書は、針とミシンひとつで服を自在に縫えるということが、生きる道しるべとなった時代のお話ですが、その時代があったからこそ今の私たちがいて、それを女性たちは忘れてはいけないと思わせるポジティブな女性史です。
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いわゆるジャケ買い。なんとも心惹かれるカバー。 児童文学では有名なピッツォルノ。小説も読み応えあり。この時代のイタリアでの女性の地位は日本に負けずとも劣らず。未成年女性は言わずもがな。 強い女性でよかった。やっぱり手に職だなぁ、と痛感もした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
疫病で両親を亡くした主人公は祖母に育てられる.貧しいながらお針子として腕の確かな祖母に教えられ祖母が死んだ後もその技術で一人つましく生きていく.縫い物を頼まれる富裕層上流階級の人々とのエピソードや貧しい隣人との交流など,ほのかの恋とその顛末なども描かれる.また貧しい女性が一人で生きていくことの障害がこれでもかと言うぐらい立ちはだかるが,主人公が自ら自分を高める努力をするのは本当に見事だ.社会小説としても物語としても本当に面白かった.
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