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絶望死 労働者階級の命を奪う「病」
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絶望死 労働者階級の命を奪う「病」

ニコラス・D.クリストフ(著者), シェリル・ウーダン(著者), 村田綾子(訳者)

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絶望死 労働者階級の命を奪う「病」

定価 ¥2,200

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2021/03/19
JAN 9784022517524

絶望死

¥1,045

商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2025/01/27

オレゴン州ヤムヒルの育った著者が全米50州をアメリカの貧困、病、薬物中毒をルポ。 「経済自体は問題ではなかった。景気は良かった。アメリカ経済は5倍に成長し、企業利益は10倍に増えた。わずか2000年からでも、アメリカの個人資産の総額は46兆ドル増えている。だがこれは、ジェフ・ベゾ...

オレゴン州ヤムヒルの育った著者が全米50州をアメリカの貧困、病、薬物中毒をルポ。 「経済自体は問題ではなかった。景気は良かった。アメリカ経済は5倍に成長し、企業利益は10倍に増えた。わずか2000年からでも、アメリカの個人資産の総額は46兆ドル増えている。だがこれは、ジェフ・ベゾスがバーに足を踏み入れた途端、そこにいる酔っ払いの平均純資産額が数十奥ドル跳ね上がると言ってるようなもの」「私たちは地球上で最もひどい貧困を抱える最も富める国なのです。アメリカのような貧困もしくは、それと同様のレベルの貧困を抱える先進産業社会は他に見当たりません。そのため、貧困を個人の問題とする説ーアメリカで大多数の人が貧困に喘いだでいるのは、彼らのおこないによるものだーを受け入れるなら、アメリカ人という種族に何か異常なほどの欠陥があるという考えも受け入れなければなりません。私はそうは思いません。貧困を招いた数々の決断があったと思いますが、そのすべてを貧困者だけが下したわけではありません」

Posted by ブクログ

2023/07/28

現在のアメリカの貧困や格差に目を逸らさず、当事者たちの物語をまとめた本。 アメリカは金持ちには優しい国だけど、そうでない場合ものすごく厳しい国になる。 7人に1人が高校卒業していなかったり、子供のホームレスの多さには驚いた。国として自己責任論で弱者を切り捨てることで、一部の富裕...

現在のアメリカの貧困や格差に目を逸らさず、当事者たちの物語をまとめた本。 アメリカは金持ちには優しい国だけど、そうでない場合ものすごく厳しい国になる。 7人に1人が高校卒業していなかったり、子供のホームレスの多さには驚いた。国として自己責任論で弱者を切り捨てることで、一部の富裕層だけが儲けてきたツケが今出てきているように感じた。 日本は高校卒業率や収監率はかなりマシなんだろうけど、最近ネット上で見るような貧困層に向けた自己責任論の押し付けを見ると、アメリカみたいになってしまうのではないかと不安になる。 コミュニティと教育は大事なんだな。

Posted by ブクログ

2021/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちまたで最近聞く「親ガチャ」という言葉を思い出しました。(好きな言葉ではありませんが) 自分も子供の頃は「どうしてこの人が親なのか」とか「何でこんな家に産まれたのか」などとよく考えたものでした。(しかしここに出てくる子供たちやかつて子供だった人よりは自分は数倍も恵まれていました) 確かにどういう家に産まれたのかや、産まれ順、裕福であるかどうかにかなり左右される育ちによりその人の人生の大部分が決まってしまうというのはあると思います。 どういう人やチャンスに廻り合い、それを活かしていけるか、個人ではどうにもできない事情も大きいとも思います。 最終章で語られるアンというジャーナリストがある出会いにより人生を大きく変えるきっかけを得たエピソードは、自分にも似た体験がありとても心を揺さぶられました。 同じ章に「運任せ、つまり誕生の宝くじだった」という言葉がありますが、誕生の事情の如何に関わらず生きたい人生を選べる社会であればいいのにとつくづく思います。日本であれアメリカであれ、そういう社会には程遠く今のところ実現できると思える希望を抱くには至りませんでした。 アメリカの医療事情も衝撃でした。

Posted by ブクログ

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