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木内語録 甲子園三度優勝の極意 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2021/03/19 |
JAN | 9784087442250 |
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常総学院の故・木内監督と言えば、「木内マジック」と呼ばれる絶妙な采配で有名だ。試合後のインタビューでの話し方もユニークで、大らかなイメージが強い。だが本書を読むと、選手たち一人一人の個性や適性を見極め、緻密に練られた作戦で勝ちに行っていたことがわかる。 野球は単純なチームの強...
常総学院の故・木内監督と言えば、「木内マジック」と呼ばれる絶妙な采配で有名だ。試合後のインタビューでの話し方もユニークで、大らかなイメージが強い。だが本書を読むと、選手たち一人一人の個性や適性を見極め、緻密に練られた作戦で勝ちに行っていたことがわかる。 野球は単純なチームの強さだけでは勝てない。運・不運、試合の流れ、選手が緊張しているかどうかなど、心理的な面が大いに影響する。それらと天候条件、グラウンドの状態、相手チームの特徴を加味して試合の局面ごとに判断を下し、勝ちパターンが来ているなら子どもたちを勝たせてやるための采配を振るうのが監督の役割なのだという。その指導は非常に厳しかったと聞いているが、選手のためを思って叱っていることは読んでいれば十二分にわかる。とても愛情の深い人だったのだと思う。 茨城県民は野球好きの人が多い。私は常総学院の卒業生で、在学中にクラス単位で県大会の応援に何度か行ったが、帰りに土浦駅や水戸駅を通ると道行く人が皆「常総勝った?」「良かったね!」などと声をかけてくれた。県内でほぼ一強状態でも、「また常総かよ」と言われることはまずない。それだけ木内監督の人柄が愛されていたのだと思う。 各章の中で取り上げられる試合の時間軸が94年春、03年夏、84年夏などと行き来するのは少し読みにくかったが、面白いエピソードばかりだ。「夏の甲子園は観客が多く、監督がベンチから指示を出しても選手に聞こえない」(だから自主性を育む)という話は衝撃だった。そうか、聞こえていないのか!(笑) セカンド、ショートは頭のいい子、上手な子にやらせるというポジション決定法もわくわくしながら読んだ。 今は木内監督の生前の願い通り、茨城県全体のレベルが上がり、常総以外の甲子園出場校も増えてきた。そのチームの監督が木内監督の教え子であるという話もよく聞く。かつて監督が蒔いた種が花を咲かせているのだから、喜ばしいことだ。 私は千葉県民なので、卒業したら茨城なまりをほとんど忘れてしまった(在学中は同級生も先生も8割方なまっていたのでよくつられた)。この本はぜひ茨城弁のイントネーションで読みたかったが、それができなくて残念だ。
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