1,800円以上の注文で送料無料

旱魃世界 創元SF文庫
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 文庫

旱魃世界 創元SF文庫

J.G.バラード(著者), 山田和子(訳者)

追加する に追加する

旱魃世界 創元SF文庫

定価 ¥1,188

935 定価より253円(21%)おトク

獲得ポイント8P

在庫わずか ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

11/26(火)~12/1(日)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2021/03/19
JAN 9784488629199

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

11/26(火)~12/1(日)

旱魃世界

¥935

在庫わずか
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/02/14

旱魃世界 人類の愚かな振舞いにより、海からの水の恵みが途絶えた世界。 湖は干からび川は流れを止め、生き物は死に向かい、陸地は砂漠化していく。 人は海水を蒸留して得るわずかな水と引き換えに、愚かにも、更に塩で海を浸食していく。 連想されるのはマッカーシー「ザ・ロード」でありマル...

旱魃世界 人類の愚かな振舞いにより、海からの水の恵みが途絶えた世界。 湖は干からび川は流れを止め、生き物は死に向かい、陸地は砂漠化していく。 人は海水を蒸留して得るわずかな水と引き換えに、愚かにも、更に塩で海を浸食していく。 連想されるのはマッカーシー「ザ・ロード」でありマルセル・セロー「極北」であり、映画「マッドマックス」や「風の谷のナウシカ」だろうけど、水を求めて南へ向かう姿は、なぜかスタインベック「怒りの葡萄」をイメージしてしまう。 主人公が「意識の中に携えてきた内なる景観(イナーランドスケープ)の周辺領域を越える旅」とは、なんだったのか……最後まで読んでも捉えることは難しい。 初めの頃に書かれていたハウスボートの中に飾った「雑誌から切り抜いたイヴ・タンキーの『緩慢な日々』の写真」が、最終章のタイトルとされていること……うーん、わかりません。

Posted by ブクログ

2021/09/28

あっという間に暑い夏はすぎて秋。酷暑をふりかえりつつ、タイトルからして暑そうなバラードの作品を読む。燃える世界の改訂版の位置付けとのことですが、読みやすさも違う し、意味合いも違う文脈が多くなったような気がします。特にラストシーンなどかなり違うのではないでしょうか。これ翻訳の違い...

あっという間に暑い夏はすぎて秋。酷暑をふりかえりつつ、タイトルからして暑そうなバラードの作品を読む。燃える世界の改訂版の位置付けとのことですが、読みやすさも違う し、意味合いも違う文脈が多くなったような気がします。特にラストシーンなどかなり違うのではないでしょうか。これ翻訳の違いなのでしょうか?原文が変わったのでしょうか? 読んだからといってこれからの人生が何か変わるかといえば何も変わらないですが、なんといってもバラードの魅力はそのシュール・リアリズムの絵画のようなビジュアルにも訴える強烈なイメージでしょう。この印象は一生残ります。「沈んだ世界」も再読してみよう。

Posted by ブクログ

2021/08/06

原題「The Drought」のとおり、干上がった終末世界が描かれる。「結晶世界」の前に書かれたもの。「結晶世界」だといずれすべて結晶となってしまうのか、という静かな結晶化の世界という気がしたが、ここでは旱魃に抗うが、でも受け入れてもいる、しかしのたうち回っている騒々しさを感じる...

原題「The Drought」のとおり、干上がった終末世界が描かれる。「結晶世界」の前に書かれたもの。「結晶世界」だといずれすべて結晶となってしまうのか、という静かな結晶化の世界という気がしたが、ここでは旱魃に抗うが、でも受け入れてもいる、しかしのたうち回っている騒々しさを感じる世界。 バラードはシュルレアリズム絵画が好きだということだが、文中にも主人公ランサムの部屋にはタンギーの絵があり、その絵が今いる旱魃世界だとしばしば連想する、と出てくる。自分もタンギーの絵が好きなのだが、旱魃の世界はちょっと連想しなかった。ただ、灰色のバックにすべっとした石が描いてある絵は、時間が止まったような感じがして、それが干からびて砂漠化した世界を想像するかも。確かにこの旱魃世界では砂に埋もれて行くのだ。 絶景写真集で出てきたアフリカの鉱物採集町の砂に埋もれた廃墟を思い出した。しかもこの旱魃世界になった原因は過去50年にわたって生成された莫大な量の工業廃棄物のせいで海面に膜ができて水蒸気ができなくなった、ということになっているのだ。 またバラードは第二次世界大戦中の上海租界に育ち日本軍の捕虜施設にも入ったという。その戦争中の混沌とした上海での生活もこの旱魃世界に反映されているのかな、などとも感じた。自伝もでているようなので読んでみたくなった。 雨が降らずに旱魃にさらされた土地に住む医者ランサムの逃避?生活。海にそそぐ川、湖沿いの街に住むランサムを中心に、建築家の友人や動物園を営む女性、川で生活する若者といった者たちが旱魃世界で営む生活。海を求めて住んでいた川を下るが・・ しかし旱魃の海岸にに10年も住んでいたのだ。もっと遠くへ行くには力尽きたのか、とかそういうことはあまり考えず、この暑さの中で旱魃世界を読むという、この空気感を味わえばいいのかな。 原題:The Drought 旱魃 1965年に改題改変されイギリスで出版。  ※The Burning World (燃える世界)が1964年にアメリカで初出版。 1965年発表 2021.3.19初版  2021.4.16購入 21.8.6読了

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品