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よだかの星 画本 宮澤賢治
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よだかの星 画本 宮澤賢治

宮澤賢治(著者), 小林敏也(絵)

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よだかの星 画本 宮澤賢治

定価 ¥2,200

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 好学社
発売年月日 2021/03/12
JAN 9784769023418

よだかの星

¥1,375

商品レビュー

5

2件のお客様レビュー

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2026/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

絲山秋子さんの「海の仙人」を読んでいたら。 こんな台詞があった。 「僕は宮沢賢治が好きやった。『セロ弾きのゴーシュ』とか」 「『よだかの星』の、おまえはこれから『市蔵』と名乗れと言われたところとか、哀しかったよね」 「『よだかの星』は泣いたな、あんな悲しい話をこどもに読ませてええんかいな」 蛇足だけれど、いま、男は「安部公房」女は「司馬遼」を読むという話をする。 このあたりは導入部で特に意味はないが。 私は「よだかの星」で泣いた記憶がなかったので、あれは泣く話だったのか、と青空文庫で読んでみた。 どちらかといえば「セロ弾きのゴーシュ」の方をよく覚えている。シミジミとしみいる話だった。 「よだかの星」は分かりやすい。国語の教科書に載せる意味もありそうだ。私は習った記憶はないが。 醜いよだかはたかとつく名前のために、鷹が遠慮会釈なく非難し、ののしり、名前を変えてあいさつ回りをしろという。よだかは悲嘆にくれる。 善良な気持ちの優しい鳥で、自分が醜いと言われ続けると、兄弟のカワセミやハチドリに比べて兄弟なのにと、醜い自分を恥ずかしく思ってしまう。 醜くてナンダとは思わない開き直るほど強くない。 考えると飛びながら口に入る虫を餌にすることだって、生きるために命を奪ってしまっているのだと罪の意識にさいなまれる。 もうここまでくると、生きていることができない。 太陽に向かって飛び上がると太陽に言います「あなたのところへ連れて行ってください、死んでも構いません」「夜の鳥だから星に頼んでごらん」 星は言います「おまえのはねでここまで来るには、億年兆年億兆年だ」 星も答えてくれなかったのですが、それでも上へ上へ飛び続けると、羽は疲れ力尽きたのです。 そこで「自分のからだが燐の火のような青い美しい光になって、しずかに燃えているのを見ました。」 飛び続けカシオペア座のそばで星になったのです。 悲しい話です。あざけり誹謗され仲間外れになったのです。それでも優しい心を失わず天に上ったのです。 この物語が子供の心に響いたのは宮沢賢治が、美しい心が得られるものを信じる生き方を、糧にしていたからでしょう。 この話をさりげなくあざとくなく会話にいれ込む絲山秋子さんの筆は物語の始まりを優しく美しくしています。まだ読み始めたばかりなので展開は判りません。 それが違和感なく話が進み読めればまだ宮沢賢治が描いたよだかの星が心を温かくしてくれると思えます。でも現代に書かれた絲山さんの話はやすやすと現代の善意と孤独を書き表しているでしょうか。先が楽しみです。 そうした宮沢賢治の世界を読み返すことも今の時代にあってはありなのでしょうが。いいきっかけになりました。

Posted by ブクログ

2026/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

兄弟を除いては誰一人として味方はおらず、天もよだかを見放す様は、まさに何も見えない夜の闇を飛んでいるようでした。最初はよだかは可愛らしいひばりのような見た目で描かれていました。しかしクライマックスで星になろうと決心する瞬間から、怪しく目が光った漆黒の化け物のような見た目に描かれてしまっていました。おそらく周りの鳥からいじめられている生き物とは思えない扱いを受けている自分が、同様に生きるために虫を大量殺戮しているという事実に気がつき、生きることの非情さに絶望するよだかの内面を描いているのだろうと思います。

Posted by ブクログ