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五行歌集 配達員
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 市井社 |
発売年月日 | 2021/03/08 |
JAN | 9784882081821 |
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五行歌集 配達員
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商品レビュー
4.5
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車と荷物をお供に、一日中家々を駆け回るお仕事、配達員。その仕事を通して見える、自然の風景、世間、なんとなく察せられる各家庭事情。 その子の表現はドラムなのだ 家のあちこちを 叩いている インターホンを押しても 出てこない・・ 小さなわが子の観察は、傑作。もう赤ちゃんのお顔が浮...
車と荷物をお供に、一日中家々を駆け回るお仕事、配達員。その仕事を通して見える、自然の風景、世間、なんとなく察せられる各家庭事情。 その子の表現はドラムなのだ 家のあちこちを 叩いている インターホンを押しても 出てこない・・ 小さなわが子の観察は、傑作。もう赤ちゃんのお顔が浮かんでくるよう。 チュパチュパした 指が 鼻を通って額へ パーで下がってきて またチュパチュパ 父の 顎の下を 鮮明に憶えている 蹴り飛ばした 箇所だから 泣きながら 歌を作りながら 仕事する 配達員が どこにいますかって 率直で、素直な、いじらしいまでのあこがれ、読むものを温かくつつむ。 この「日々の歌」に、自分らしい「自分の日々の歌」を見つける方もあらわれるだろう。見る目を変えれば、いつもの光景も違って見えそうだ。 本人にそっくり! と評判のカバーイラストは、金沢詩乃氏。文庫本サイズの可愛らしさにぴったりで、いつもながら素晴らしい仕事をしてくれた。
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歌はあこがれの心から起こるという。 この歌集を読んで思ったことは、そのことだった。あこがれの心がいじらしくてあわれであり、その心が歌集全体を包み、引きこまれるようなよさとなっている (中略) 配達員! 彼は配達員だという。配達員がうたびとである。配達を書いた歌の節々に...
歌はあこがれの心から起こるという。 この歌集を読んで思ったことは、そのことだった。あこがれの心がいじらしくてあわれであり、その心が歌集全体を包み、引きこまれるようなよさとなっている (中略) 配達員! 彼は配達員だという。配達員がうたびとである。配達を書いた歌の節々にいじらしいあこがれの心が疼く。よく配達員になってくれた、と思う。そうでなければ、私は配達員たちの心をずっと知らないで過ごすところだった。 彼が歌を書く配達員だから、人々にそれがわかるのだ。 それでこそ、うたびとだろうと思う。 (草壁焔太跋文より) 配達の仕事をこなす毎日の中から、こぼれおちるうた。作者は扉の向こう側を想像したり、夕日にみとれたりしながら自分らしい「日々の歌」を書かれている。 文庫本サイズの可愛い一冊。 市井社紹介ページはこちらから https://5gyohka.com/shiseisha/2021narukawa.html
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