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養老孟司入門 脳・からだ・ヒトを解剖する ちくま新書1556
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養老孟司入門 脳・からだ・ヒトを解剖する ちくま新書1556

布施英利(著者)

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養老孟司入門 脳・からだ・ヒトを解剖する ちくま新書1556

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2021/03/08
JAN 9784480073747

養老孟司入門

¥220

商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/02/09

養老孟司の代表作7冊の内容を紹介し、養老がその生涯を通してどのような問題を考えつづけてきたのかということをまとめた本です。 著者は東京藝術大学の大学院生だったときに、特別研究生として東京大学解剖学教室の養老のもとで学ぶことになります。本書では、そのころの養老にかんする回想も織り...

養老孟司の代表作7冊の内容を紹介し、養老がその生涯を通してどのような問題を考えつづけてきたのかということをまとめた本です。 著者は東京藝術大学の大学院生だったときに、特別研究生として東京大学解剖学教室の養老のもとで学ぶことになります。本書では、そのころの養老にかんする回想も織り交ぜつつ、彼の思索の展開が語られています。 ただし、こうした著者の経歴からわかるように、本書は哲学や思想の観点から養老の議論の解説をおこなったものではありません。養老の著作から多くの文章が引用されており、いわば養老自身に語らせる養老孟司入門というべき内容になっています。五音と七音の短い文で養老の思想を要約する試みがなされているものの、著者自身の養老解釈が前面に提示されることはありません。とはいうものの、わたくし自身はこれまで養老の著作を読んでいると、しばしば具体的なエピソードに翻弄されてしまい、なかなかその真意をつかむことがむずかしいように感じることがあったので、本書のように彼の思想を簡潔にまとめられたものを読むことで、頭の整理ができたように感じています。 著者は、養老がしばしば「塀の上を歩け」と語っていたと述べています。塀の内側に入ればインサイダーとして閉じてしまい、だからといって塀の外側に落ちたらアウトサイダーに終わってしまいます。養老はこれまで、脳の一元論へとますます突き進んでいくかのように思える現代の社会状況をシニカルにながめつつ、自然と身体に目を向けることのたいせつさを語っていたという印象をもっていたのですが、現代社会を否定し自然に回帰することが養老の本意ではなく、危うい綱わたりのような思索をつづけてきたことに、あらためて気づかされたように思います。

Posted by ブクログ

2023/03/31

【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC05976075

Posted by ブクログ

2021/07/20

養老孟司氏の本は何冊か読んできた。 どの本も目から鱗が落ちるような発見がある。時評にしても面白い。そして、深い。「こういう見方ができる養老先生の脳みそはどうなっているんだろう」といつも疑問に思っていた。そして、万分の一でもいいからその見方を身につけたかった。養老先生は東大名誉教授...

養老孟司氏の本は何冊か読んできた。 どの本も目から鱗が落ちるような発見がある。時評にしても面白い。そして、深い。「こういう見方ができる養老先生の脳みそはどうなっているんだろう」といつも疑問に思っていた。そして、万分の一でもいいからその見方を身につけたかった。養老先生は東大名誉教授で解剖学の権威である。学問を究めた人である。その人に、著書を読むだけで近づくなんてことはできないと知りながら、それでも近づきたかった。 本書『養老孟司入門』は読みたいが読みたくない本であった。まず、養老先生に弟子がいたことを本書で知った。それとは知らずに布施英利氏の本を買っていた。養老先生に私淑してきた私の養老孟司観を壊されるような気がして読みたくなかったのだ。 しかし、本書を紐解いた。私の養老孟司観と大きく異なる点はなかった。安心した。私の養老孟司観がよりクリアになった気がする。 読み終えて、最も印象に残ったのが冒頭のエピソードである。養老先生は布施を図書館に連れて行き、17世紀オランダの解剖書を見せる。「ここに一匹のハエが描かれている。その意味を考えてごらん」 養老孟司の指導は気付かせる教育だった。気付けるかどうかが重要である。気付く力を養うには、気付くまで考えるしかない。養老先生はそのことを知っていたような気がする。

Posted by ブクログ

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