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「感想文」から「文学批評」へ 高校・大学から始める批評入門
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小鳥遊書房 |
発売年月日 | 2021/02/26 |
JAN | 9784909812537 |
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「感想文」から「文学批評」へ
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商品レビュー
4.8
7件のお客様レビュー
文学批評の概論を平易な言葉で学べる良書。字も大きく、文章も論理的かつ明快でとことん読みやすい。文学批評というジャンルに疎かったのでかなり面白かった。 文学批評にも型があるというのがまず目から鱗だったし、それぞれのやり方も面白い。それに、読み進める過程で何度もどこかで見たようなサ...
文学批評の概論を平易な言葉で学べる良書。字も大きく、文章も論理的かつ明快でとことん読みやすい。文学批評というジャンルに疎かったのでかなり面白かった。 文学批評にも型があるというのがまず目から鱗だったし、それぞれのやり方も面白い。それに、読み進める過程で何度もどこかで見たようなサンプル文章に出くわすのにも驚いた。例えば構造主義やら各種イデオロギー批判、読者論など。フェミニズムおよびポストコロニアル批判的な視点は当たり前のように自分の感想文にも出てくる。つまり読んでいると実際にそう「感じる」。まるで批評の型が自分の中にプリインストールされているかのように。サイードを一度も読んでいない自分のような人間にとってもオリエンタリズム批判がすでに普通のことになっていると思うと批評のパワーはすごい。直で読んでいない人間にまで影響を及ぼすとはまさに政治だ。 批評家というのは御意見番であり、民意と政治を動かすアジテーターみたいなものだったのだ。 もちろん作家に政治力があるのは分かる。人は世界を物語形式で認識して生きる動物だからこそ、深く人を感動させ、動揺させるような物語を作り出す作家には剣よりも強い力がある。一方で評論家は物語の「読み方」を読者に指南する。権威があればなおさらパワフルに働くのだろう。マスメディアとジャーナリズムとプロパガンダだけが政治の道具ではないのだなと認識が改まる本だった。
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入門書としても、文学批評史としても良くできているのではないか。個々のつまらない点に突っ込むのではなく、概論として、気になる点は原書に当たればよいわけだし。六つに体系付けて話をまとめて、その相互の関連も明示しているし、読みやすい
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文芸批評というものが一体何を目指しているものなのか知りたいと思い、本書を手に取りました。 「感想文から〜」というタイトルで一見how to本に見えてしまいますが、中身は引用・注釈もしっかりついた大学教養レベルでも使えそうな文芸批評入門です。 作者・作品・読者という視点から文芸批...
文芸批評というものが一体何を目指しているものなのか知りたいと思い、本書を手に取りました。 「感想文から〜」というタイトルで一見how to本に見えてしまいますが、中身は引用・注釈もしっかりついた大学教養レベルでも使えそうな文芸批評入門です。 作者・作品・読者という視点から文芸批評の手法の広がりが見渡せる上に、各手法による批評実践の例が親しみ深い作品(ごんぎつね等)を例に示されており、自分で批評文を書いてみたくなるような本でした。 文体もソフトで読みやすく、「批評ってなに?」と思っている人は手に取って損のない著作だと思います。
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