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わたしが行ったさびしい町
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わたしが行ったさびしい町

松浦寿輝(著者)

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わたしが行ったさびしい町

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2021/02/25
JAN 9784104717040

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商品レビュー

4

8件のお客様レビュー

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2025/10/12

タイトルどおり、筆者が旅行や出張で訪れた国内外のふつうでさびしい町について語られてる。 旅行本ってガイドブックだけじゃなかった!

Posted by ブクログ

2025/04/08

内容はタイトルそのまま。筆者が訪れたことのある、さびしい、つまりごくふつうの町について、記憶の海からすくいあげるように綴られている。内省的かつ散文的な文章が時にその町の心象の中に沈みこんでいく、距離感の揺らぎがなんだか心地いい。自分もこれまでのさびしい町の記憶がぽつぽつと蘇るよう...

内容はタイトルそのまま。筆者が訪れたことのある、さびしい、つまりごくふつうの町について、記憶の海からすくいあげるように綴られている。内省的かつ散文的な文章が時にその町の心象の中に沈みこんでいく、距離感の揺らぎがなんだか心地いい。自分もこれまでのさびしい町の記憶がぽつぽつと蘇るようだった。 日常生活では雑事にかまけて紛れているだけで、人の世の底には常にさびしさが流れていて、旅の途上ではそれと純粋に向き合えるのだ、という意見にはしみじみ同感。

Posted by ブクログ

2023/08/16

蓮實重彦や吉田健一が書いたような「手すさび」「随筆」を想起しつつ、しかしこの著者が記すものにはそうした「人を食った」「悪意」がないなと思う。こちらが思わずむかついたり笑ってしまったりするような底意地の悪さがなく、代わりにどこか実直な生きづらさ・生真面目さを感じたのだった。その意味...

蓮實重彦や吉田健一が書いたような「手すさび」「随筆」を想起しつつ、しかしこの著者が記すものにはそうした「人を食った」「悪意」がないなと思う。こちらが思わずむかついたり笑ってしまったりするような底意地の悪さがなく、代わりにどこか実直な生きづらさ・生真面目さを感じたのだった。その意味では意外とこれは堀江敏幸のような書き手の誠実・篤実な回想に通じるものであり『おぱらばん』『熊の敷石』が好きな人なら気に入るものなのかもしれない。ここにいる、ということそれ自体も疑わしくなり掘り返す記憶がどこかの別世界・妄想の彼方へ

Posted by ブクログ