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憐れみをなす者(上) 修道女フィデルマ 創元推理文庫
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憐れみをなす者(上) 修道女フィデルマ 創元推理文庫

ピーター・トレメイン(著者), 田村美佐子(訳者)

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憐れみをなす者(上) 修道女フィデルマ 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2021/02/22
JAN 9784488218232

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憐れみをなす者(上)

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商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2021/05/03

慈悲がどこにかかるのか

Fidermaはいくつか読了 20年前の作品のようで、何んとなく歴史系作品であるものの、古い表現で、ただ、歴史系作品である為、重みがある 作者はイギリス人だそうで、イギリスは16世紀にCatholicから離れて、イギリス国教会を設立しているのはよく知られている史実 そう考慮...

Fidermaはいくつか読了 20年前の作品のようで、何んとなく歴史系作品であるものの、古い表現で、ただ、歴史系作品である為、重みがある 作者はイギリス人だそうで、イギリスは16世紀にCatholicから離れて、イギリス国教会を設立しているのはよく知られている史実 そう考慮すると、IrelandはCatholicが主流の国で、イギリスの植民地から独立して、イギリスの支配を受けていた当時に改宗することもあったIreland国教会:Catholicではない:背景を知ると、Fidermaの時代のCatholicでは、司祭の婚姻どころか、修道士と修道女が結婚もするし、離婚もする、子供も持ってオッケーという、今のCatholicからすると、かなり自由で開放的、という史実で以て、離婚を承認する宗派として成立したイギリス国教会との比較で「いや、Catholicは以前は聖職者の婚姻も離婚も子供もオッケーだっただろ?」と言ってるように感じる ただ、正直言って時代が古過ぎて、16世紀には、とうにCatholicでは修道士、修道女から婚姻も子供も禁止事項になっていて、千年の時代差は厳しい Fidermaからイギリス国教会成立まで、千年経過していて、千年も前のCatholicの男女についての慣習を取り上げても、意味無いように思う さて、storyですが、この時代に、もし、IrelandでのCatholicが開放的だったとすると、ちょっとFidermaの頑なさは、若いから、というには厳しいように思った 王の妹で、Princessということで、気位が高いっていうのは、ありかとは思う 船という、限られた空間で起きる事件 スマホもネットも陰も形も無い、船も木製で、岩礁に当たれば木っ端微塵という、かなり勇気が必要な船旅しかできない時代で、次々に犠牲が・・・ Act of Mercyというtitleで、どこいらが「慈悲の行い」なのか、ちょっとわからなかった Fidermaの元カレに? まぁ、そういうことだったんでしょう このseries、登場人物たちの名前が覚えにくくて、ただ、決まり切った聖職からの名前よりは個性がある キアン、モルゴーン?ムィラゲル?エイダルフくらいは許容範囲だったが、降参したくなる 個人的に、San Tiago de Compostella:compoはイタリア語にもある、campoという単語だろうと思う(野原、広場)、stellaはイタリア語で「星」:の巡礼の旅路も描いて欲しかった 今でも、このスペインの地名までの巡礼はあって、ホタテ貝をリュックなどに付けて、できるだけ「徒歩」で巡礼するという、荒行 修行じゃ、仕方無いのか 巡礼者には、各宿屋で食事も格安で提供されるらしい、何んていうか、のんびりしてる でも、Jacobという名前が、スペイン語になると「Tiago」、なぜ

beehot09

2024/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すっかり老成?達観した感じのキャラクターとばかり思っていたフィデルマにまさかの過去。いや、あの過去があるからこその現在があるのか。 昔の恋人キアンがともかくやなやつで、最初から最後までこいつに天罰下れとしか思わなかった話。 あと、珍しくも海洋冒険小説みたいな話に仕上がっている。更にキャラクターのひとりがとってもできたいい人で、これ、実はこいつが犯人でした、だったらやだなあと思いつつ読みました。

Posted by ブクログ

2023/08/19

修道女フィデルマのシリーズ、8作目。 7世紀アイルランドの、尼僧にして弁護士であるフィデルマが探偵役の歴史ミステリです。 アイルランドは五王国の時代。 そのうちの一つの国の王の妹であるフィデルマは、美貌で活発、頭が切れて勇敢。高位の弁護士の資格を持っていて、「黄門さまの印籠」を...

修道女フィデルマのシリーズ、8作目。 7世紀アイルランドの、尼僧にして弁護士であるフィデルマが探偵役の歴史ミステリです。 アイルランドは五王国の時代。 そのうちの一つの国の王の妹であるフィデルマは、美貌で活発、頭が切れて勇敢。高位の弁護士の資格を持っていて、「黄門さまの印籠」をいくつも持っているような女性です。 これは必ずしも絵空事ではなく、当時のアイルランドは法が整備されていて、女性が重要な役職に就くことも可能でした。 修道院は勉学の場でもあり、尼僧が弁護士になっても、おかしくない。 それでも、女性への軽視や偏見がないわけではなく、事件に遭遇したフィデルマは大抵、「若い女に何が出来るか」「尼さんは引っ込んでろ」みたいなことを荒くれ男どもに言われてます。 資格を堂々と告げると相手はびっくり(笑) 無法地帯では「ははーっ」とはなりませんが。そういう場合でも道を開いていきますよ~。 しかも、当時のキリスト教は聖職者でも結婚できたので、恋愛の要素も普通に入ってきます。 この作品では、フィデルマは自分の生き方を見直そうと巡礼の旅に出るために船に乗ったところ。 同じ方面へ行く修道女たちにも知っている人はおらず、しがらみを離れて静かに過ごすつもりだった。 ところが思いがけないことに、若い頃の恋人キアンが船に乗っていた。かって手ひどく自分をふった男で騎士だったのですが、今は離婚して修道士になっていたのだ。 同行する修道女の一人が行方不明になり、当初は海に落ちたと思われた。 後に発見されたが、それが殺されたばかりという様子だった。 どこかに隠れていたのか? フィデルマがしだいに船員の信頼を得て、のびのびと船旅を楽しむ反面、キアンにはイライラさせられたり。 果たして、この旅の行方は?

Posted by ブクログ

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