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音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち
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音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち

榎本幹朗(著者)

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音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 DU BOOKS/ディスクユニオン
発売年月日 2021/02/12
JAN 9784866471341

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商品レビュー

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2024/07/02

*  かつて音楽ビジネスには、ライヴ売上しか存在しなかった。潮目が変わったのは、十五世紀にグーテンベルクが印刷技術を発明し、十八世紀に著作権法が整備され始めてからだ。出版産業が成立するようになると、作詞・作曲家が書いた楽譜のコピーを独占的に売る音楽出版ビジネスが始まった。そして...

*  かつて音楽ビジネスには、ライヴ売上しか存在しなかった。潮目が変わったのは、十五世紀にグーテンベルクが印刷技術を発明し、十八世紀に著作権法が整備され始めてからだ。出版産業が成立するようになると、作詞・作曲家が書いた楽譜のコピーを独占的に売る音楽出版ビジネスが始まった。そして十九世紀末に、エジソンが楽譜をレコードに変えたことで、音楽産業へ発展した。  その後CDの登場が、音楽をデジタルデータに変えた。インターネットの登場で、データのコピー、流通は万人のものとなった。デジタル化とネットワーク化。このふたつが合わさったとき、コピーの流通量は、音楽産業が管理不能な状態になった。デジタル・ネットワークの世界では、デジタルデータは無限に増殖するからだ。  供給量が無限になれば、価格は流通コストまで下がるのが経済学の基本だ。そしてインターネットにおいて、データの流通コストはほぼゼロ。コピーの価値は時間が経つほどゼロに近づいていく、ということになる。  コピーを売るビジネスは成り立たなくなる。 * コンテンツ産業は、作品のコピーを売るビジネスモデルに依拠していた。クリエイターがマスターを作る。マスターを大量にコピーして、プロダクトを生産する。消費者に売る。三つのコントロールが、コンテンツ産業の依って立つ土台だった。作品をコピーする権利を管理すること。コピーを生産する技術を管理すること。コピーの流通を管理することだ。  そしてインターネットの時代が到来した。パソコンがデジタルコピーの技術を万人のものとし、インターネットがデジタル・ディストリビューションを万人のものとした。コンテンツ産業は三つのコントロールのうち、ふたつの手綱を失った。

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2023/04/18

中学から意識的に音楽を聴き始め、自分の青春時代は音楽と共にあった。それが常にリアルタイムなイノベーションに乗っかっていたことに気づく。振り返るとiPodの感動や初めてのCDウォークマンの高揚感も蘇る。振り返るだけでなくこれからも未来永劫イノベーションが繰り返されていく事への確信と...

中学から意識的に音楽を聴き始め、自分の青春時代は音楽と共にあった。それが常にリアルタイムなイノベーションに乗っかっていたことに気づく。振り返るとiPodの感動や初めてのCDウォークマンの高揚感も蘇る。振り返るだけでなくこれからも未来永劫イノベーションが繰り返されていく事への確信と期待が膨らむ。

Posted by ブクログ

2023/02/18

時流、テクノロジーの進化と呼応するように起こる音楽ビジネスや音楽のあり方の変化がよくわかる、音楽の歴史の教科書のような本。音楽ジャンルの歴史に関する本は多いが、テクノロジーとビジネスについてきちんと歴史を紡ぐ本はこれ以外あまりないのではないか。

Posted by ブクログ