![鳥獣戯画のヒミツ](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001959/0019594191LL.jpg)
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鳥獣戯画のヒミツ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 淡交社 |
発売年月日 | 2020/02/05 |
JAN | 9784473044570 |
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鳥獣戯画のヒミツ
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商品レビュー
2.5
2件のお客様レビュー
ウサギと蛙と月との関係が、口調は読みやすく書かれているが、後半宗教色が濃く、頭に入りにくかった。もっと、絵の意味をひとつひとつじっくり知りたかったので残念。甲本以外にもあることを知り、他の本も興味を持った。
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※このレビューにはネタバレを含みます
これは表面的・現象的には鹿がウサギを対岸に渡す話ですが、その仏教的な意味は釈迦(鹿)が人間(動物たち)を迷いの此岸(林野火災のこちら側)から悟りの彼岸(平和なあちら側)に自分の背を超えさせて渡すという象徴的な話です。 論理的に言えば、右→左は「原因があって結果がある」ですが、左→右は「結果には原因がある」となります。同じことを言っているようで違いがあります。「果因関係」でしょうか。哲学的です。 「甲巻」で腹を仰向けに出して倒れるカエルがこの倒れた象の隠喩であったとすると、追われて逃げている犯人のサルのことを「提婆達多」だと言っていることになります。 (明恵)上人の右耳の上、三分の一ほどがその時になくなります。 第三章より 月の兎へのミスリードを含む文学的?な解釈から鳥獣戯画を考察した本書。 詩は名言を避け、登場人物には意味を持たせ、物語にはメッセージを忍ばせる。Marvelだとサノスは物質主義・気候変動のメタファーとされたり、A24スタジオの『ミナリ』では旧約聖書が下敷きになっています。思っていることをそのまま書き記すのはナンセンスで古くなっていて退屈。あるいはそれを時代や周囲の環境が許さなかった場合もあるのかもしれません。あえて隠そうとした理由など考えてみるのも面白いです。 そういった観点から、では鳥獣戯画の絵に込められた意味とは何かを四章形式で語っていきます。 著者の方は1959年生まれ。文学者、研究員という肩書きらしく、章ごとの引用参考文献もちゃんと記されております。コラムにWikipediaの引用があり、どこか2020年代的。 明確な答えというものに強い意味は感じませんが、それらが現代にどのように残っているか、現代で暮らす自分自身はどのように受け取るかが重要なのかな、と。楽しく読了。
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