Pythonによる経済・経営分析のためのデータサイエンス 分析の基礎から因果推論まで

原泰史(著者)

• 販売会社／発売会社: 東京図書
• 発売年月日: 2021/02/06
• JAN: 9784489023507

商品レビュー

2021/04/08

1章 経済・経営分析のためのデータサイエンス
　学問とPythonの何か？

2章 初めての一歩、Pythonを使ってみよう
　省略

3章 Pythonを使ってデータを集めよう
　パチンコホールの営業状況をあるサイトのデータを使って調べた事例。
　COVID-19にかかわる補助金による支援策をまとめた事例。
　いずれもPythonのスクレイピング技術を使っている。
　政府の地域経済システム[RESAS]のAPIを使って企業情報を取得している。

4章 Pythonによる基礎的な統計分析
　省略

5章 Pythonによる多変量解析-クロスセクション・パネルデータ
　前半省略
　Airbnb（民宿のサービス？）のデータを使って何が物件の価格に影響を与えているのか単、重回帰分析で調べたがはっきりとしたモデルができなかった。そこで民宿の位置と観光スポット（ここでは「自由の女神」）の位置から距離を算定し価格との関係について評価している。最後に民宿の位置を地図上にプロットしている。

6章 応用編 機械学習と因果推論とテキスト分析
　フットボール選手のデータを使って選手の給与を説明できる変数を特定する分析に決定木を使っている。リアクション、ボールコントロールなどが影響を与えていることが示されている。
　その他SVM,SGDRegressorなど複数の手法で評価している。

　Twitterのテキストを取り出してWordcloudで可視化する手法の紹介。あとWord2vecによる分析、LDA（トピックモデル）が取り上げられている。

大学の教授が書かれた本ということでプログラミングではなく分析される対象（今回は経済学）に重点が置かれた本といった感じでした。