地球一周365日世界遺産絶景の旅

山本厚子(著者), 富井義夫(写真家)

• 販売会社／発売会社: いろは出版
• 発売年月日: 2021/02/01
• JAN: 9784866071848

商品レビュー

2021/10/01

写真の質や紙質は良いです。

世界中の美しい場所の写真ではなくタイトル通り世界遺産に限定されているため、写真としては面白くない物件も多数掲載されているのがマイナス点です。

また、物件名の索引が付いていないので、目的の場所が探しづらいのは大きなマイナス点。

横長なので、ページがめくりづらく、気軽に見られる本ではありませんでした。

2021/06/16

１日１か所、全部で３６５カ所、日めくりでめくる世界遺産。ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジア、オセアニア、中南米、北米、日本の順になっている。

何がすごいって写真は富井義夫とある。巻末を見る限り富井氏１人で全部撮ったようなのだ。
富井義夫氏は1953年東京生まれ。日本航空カメラマンを経て1988年㈱写真工房を設立。海外取材歴241回、132の国と地域を旅する。

○2月1日ブトリント（アルバニア）古代ギリシアの植民都市。円形劇場跡の写真
○3月11日ハンザ同盟都市リューベック（ドイツ）リューベック門の写真。両脇に尖塔を備えたレンガ造りの堅固な門。上空からなんだかすごい。固いというドイツのイメージどおり。
○5月11日ゴレ島（セネガル）奴隷貿易の悲しい場所。州都ダカールの沖合の小さな島。15世紀、ポルトガル人が上陸して以来、オランダ、イギリス、フランスと支配者を替えながら、奴隷、蜜蝋、アラビアゴム、黄金などアフリカ貿易の拠点として利用された。アフリカ各地で集められた人々が、船の出港まで収容された「奴隷の家」が残る。
○5月12日アスキア墳墓（マリ）ニジェール川流域ガオに残された墳墓。泥をかためた高さ17ｍのピラミッド状、木の棒が全面にささる。15-16世紀にガオを中心に栄えたソンガイ王国の王アツキア・ムハマンド１世が建てた。彼はイスラム教を国教とした。墳墓の周囲には２つのモスクと共同墓地などもある。
○5月14日トンブクトゥ（マリ）モスク。やはり泥の三角錐に木の棒が全面にささる。
○5月15日ジェンネ旧市街（マリ）泥のモスク。やはり全面に木の棒がささる。・・「テロン」という木片で、急な温度変化がもたらす建物への影響を緩和するためのもの。
○5月18日ティパサ（アルジェリア）紀元前7世紀にカルタゴ人が建てた。紀元後1世紀にはローマ皇帝クラウディウス帝が拡張。
○5月19日カルタゴ遺跡（チュニジア）フェニキア人の興亡。紀元前9世紀に築かれた。
○5月20日エル・ジェムの円形競技場（チュニジア）ローマ帝国の遺跡。
　・・アフリカ沿岸の支配者の変遷が遺跡に残る

○6月8日ティヤ（エチオピア）　アジスアベバの南ソド地方にある謎に包まれた石碑群。

○7月16日ゴブスタンのロックアートと文化的景観（アゼルバイジャン）　岩に掘られた人物の絵。

○8月20日サガルマータ国立公園（ネパール）　経文を刻んだマニ石の写真。

○11月11日サント・ドミンゴ植民都市（ドミニカ共和国）1492年、ドミニカ共和国のあるイスパニョーラ島に到達したコロンブスが、新世界最初の植民都市として築いた町。コロンブス公園には新大陸を指さすコロンブスの像が。ここから悪夢が始まった。

○12月14日オリンピック国立公園（アメリカ）西海岸、カナダとの国境近くオリンピック半島。ホー・レイン・フォレストの写真は大木にシダや苔がからまる。

2021.2.22第1刷　図書館

2021/04/18

読み応えありました。図書館本なのでこの本欲しいです。
365日、それぞれの世界遺産に日付が割り当てられていますが特に意味はなく、地域別、国別に自然遺産、文化遺産、複合遺産など紹介されています。

ワンカットのみで簡単な説明ですが、旅人の声や豆知識なども載っていて、旅行先として現実的な感じがします。