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上杉鷹山 「富国安民」の政治 岩波新書1865
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2021/01/22 |
JAN | 9784004318651 |
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上杉鷹山
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商品レビュー
3.6
8件のお客様レビュー
為せばなる、為さねばならぬ、何事も。 この言葉を述べた人として有名な上杉鷹山だが、具体的に彼がやった改革がなんなのかがわからず、この本を読んで勉強したいと思った。 彼の改革は前半の明和・安永改革、後半の寛政改革に分かれる。後半は隠居後に後見の立場から実施している。 様々な文献...
為せばなる、為さねばならぬ、何事も。 この言葉を述べた人として有名な上杉鷹山だが、具体的に彼がやった改革がなんなのかがわからず、この本を読んで勉強したいと思った。 彼の改革は前半の明和・安永改革、後半の寛政改革に分かれる。後半は隠居後に後見の立場から実施している。 様々な文献から、上杉鷹山が優れた人格者であり倹約家だったことは伺えるのだが、竹俣当綱や莅戸善政など、実際にはかなり優秀な家老や家臣に恵まれていたこともわかる。彼らは鷹山を育て、民のための政治家になるように仕向けた立役者でもある。 明治維新のキーワードとなった富国強兵だが、その前身となる考え方、「富国安民」を解いていたのが鷹山の政治である。米沢藩の財政危機の状態で家督を引き継ぎ、豊かな国になる事で民が安心して暮らせるようになる、というのがコンセプトで、そのための農作物の変更(より儲かる桑や漆への作付変更や農地拡大)や具体的な知識支援、年貢を納めるタイミング等を変えられる制度の改革、惰民を変えるための精神的な教育までやってきている。また、藩士自身も農作物を作る支援をしていたようで、結果的に兵農合一に近い政治だった、ということも書かれていた。 やっていることはシンプルだが、豊かな安定した国にするために、 儲かる状態を考え、具体的な数値に落とし込む それを目指すために民の技術、マインドを教育指導する 達成するための制度を変更する ということだと思う。 大枠を掴む事ができたのはよかったのだが、この本からは正直、「鷹山自身が何をしたのか」は見えづらかった。彼自身が富国安民からより具体化したり手を動かした話はほぼ出てこず、各施策を行った家臣のエピソードが多い。鷹山については、基本は名言録みたいなものをベースとした「素晴らしい名君だった」という話ばかりで、ビジョンの打ち出しと、優秀な部下を見つけ、導く事が上手だった、ということなのかなと思った。 ちなみに引退は35歳ときいて、今の我々と比較して江戸時代の人は大人だったんだなあとしみじみ。国の改革を35歳まででやるって…いまの日本でそんな知事や市長はなかなか居ない。
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9代目米沢藩主である上杉鷹山について知れる本。 120万石から30万石、15万石へと減封され廃れていた藩内を建て直したことで知られる名君であると認識していたが、それを実現するにあたり、竹俣当綱や莅戸義政と言ったら、鷹山を育てて支える臣下の存在に焦点の当たった興味深い本であった。ま...
9代目米沢藩主である上杉鷹山について知れる本。 120万石から30万石、15万石へと減封され廃れていた藩内を建て直したことで知られる名君であると認識していたが、それを実現するにあたり、竹俣当綱や莅戸義政と言ったら、鷹山を育てて支える臣下の存在に焦点の当たった興味深い本であった。また、鷹山が藩主を譲った後の臣下である莅戸政以らもある。 殖産興業や教育面などの施策も少しわかり、18世紀から19世紀における米沢藩、江戸の時代の様子を窺える上でも勉強になった。 いずれにしても、鷹山の、君主として藩に尽くすこと、その上で人民のために力を注ぐこと、君主は民の父母であり、民のために尽くす、その心持ちが尊敬に値する。 また、富国安民や風俗強化といった主な方針、考え方も知ることができた。
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【上杉鷹山は、まさしく「民の為にするハ公」という精神を体現しようとした、近世の「明君」と見ることができるだろう】(文中より引用) 米沢藩における財政立直しの改革を成し遂げた「明君」として、今日に至るまで人気を集める上杉鷹山。何が鷹山をして「明君」たらしめたかを明らかにしながら、...
【上杉鷹山は、まさしく「民の為にするハ公」という精神を体現しようとした、近世の「明君」と見ることができるだろう】(文中より引用) 米沢藩における財政立直しの改革を成し遂げた「明君」として、今日に至るまで人気を集める上杉鷹山。何が鷹山をして「明君」たらしめたかを明らかにしながら、近世に芽生えた政治理念をたどっていく作品です。著者は、千葉大学で教授を務める小関悠一郎。 鷹山の歩みだけではなく、米沢藩全体としてどのような改革を成し遂げたかがわかり興味深い内容でした。日本史の知られざる側面を明らかにすると同時に、現代にも通じる政治哲学を論じているようでもあり、多面的な読み方を許す一冊かと。 かなり現代的なテーマに迫っていると思います☆5つ
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