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手話の学校と難聴のディレクター ETV特集「静かで、にぎやかな世界」制作日誌 ちくま新書1541
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2021/01/08 |
JAN | 9784480073662 |
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手話の学校と難聴のディレクター
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手話の学校と難聴のディレクター
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商品レビュー
4.7
9件のお客様レビュー
明晴学園の短い紹介動画を見たことがあり、そこに映っていた子供たちの、とにかく明るく楽しそうな様子が印象に残っていて本書を手に取った。 手話で話す人は表情豊かだと思っていたが、補助的なものではなく、顎や眉の動かし方で意味が変わるというのは初めて知った。 第一言語(母語)を獲得するこ...
明晴学園の短い紹介動画を見たことがあり、そこに映っていた子供たちの、とにかく明るく楽しそうな様子が印象に残っていて本書を手に取った。 手話で話す人は表情豊かだと思っていたが、補助的なものではなく、顎や眉の動かし方で意味が変わるというのは初めて知った。 第一言語(母語)を獲得することは思考能力を育む上で大変重要だと思っているので、明晴学園の教育方針には賛同している。卒業後、聴の世界に出たらどうするのかという批判はやはりあるようだが、それについていくつかの答えは本書に登場する子供たちが出している。学校生活の体験はその後の人生に大きく関わるので、未来を見据えすぎるよりのびのびと母語で過ごした方が単純に良いのではと思った。 生徒たちが日本語で書いた作文は拙いというか自然じゃない部分があり、日本手話と日本語が別言語であるということがよくわかった。 (疑問:今度調べたい) 聴者の家庭に生まれたろうの子はどうやって日本手話を身につけるのか。日本語対応手話なら聴者の親もなんとか身につけられる気がするのだが、文法が異なる日本手話は難しいのではないか。母語の獲得=日常的に聞く(見る)ことが必要だと思うので、一体どのようにしているのだろう。それともろう者は全員日本手話が話せるわけではないのだろうか。 ニュースの手話通訳は日本手話と日本語対応手話どちらなのか。
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NHKの難聴のディレクターが著者。 第一言語である日本手話で学べる、日本唯一の学校、明晴学園。 静かでにぎやかな世界 日本手話がわかる人にとっては、本当ににぎやかで子供たちの笑顔が絶えない。でも日本手話がわからない人にとっては音声を発しないとても静かだと感じる。 北海道のろう学校で色々と問題が起こっているが、第一言語で学べる学校が増えることを願う。 それが子供にとってどれだけ大切な場所なのか…
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去年刊行されてわりとすぐ買ったのに、読み始めるまでに丸1年かかってしまった。でも読み始めたらすぐにひきこまれ、あっというまに最後まで読んでしまった。主題となっているETVの番組を見逃しているのがくやまれてならないが、いずれ再々放送などで見る機会がめぐってくると信じたい。 制作日誌...
去年刊行されてわりとすぐ買ったのに、読み始めるまでに丸1年かかってしまった。でも読み始めたらすぐにひきこまれ、あっというまに最後まで読んでしまった。主題となっているETVの番組を見逃しているのがくやまれてならないが、いずれ再々放送などで見る機会がめぐってくると信じたい。 制作日誌の形で、カメラ、編集、プロデュースにかかわったスタッフや取材対象となった生徒のインタビューもはさみながら、ひとつの番組を完成するまでにディレクター(筆者)がどう考え、取材をしたりチームのスタッフと意見を交換したりしてきたかと同時に、試行錯誤や葛藤を経た著者の精神的な成長も描かれている。 明晴学園の理念と取り組みは、一語学教師としても、共感すること、学ぶことの多い内容だった。「言葉」を学ぶということ、教育による「成長」のひとつの理想を見せてもらい、これからは手話で生きる人をはじめさまざまな母語で生きる人が萎縮しないで堂々としていられる社会にしていかなければ、と改めて思った。
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