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〈脳と文明〉の暗号 言語と音楽、驚異の起源 ハヤカワ文庫NF ハヤカワ・ノンフィクション文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2020/12/03 |
JAN | 9784150505660 |
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商品レビュー
2.6
12件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ』の作者による「音」と「言語」の話。 『ヒトの目…』で思ったんだけど、この作者は「ヒトが今使っている機能(文字を読むとか音楽を聞くとか)は、元々ある機能(敵を見つけるとか同族の状態を知るとか)を転用したもの」というスタンスでずっといる。 前作が「視覚」で、今作が「聴覚」かな。そう見るとスッキリした2冊目だと思う。 主題は2つで ①物理現象による音(”ぶつかる””すべる””鳴る”)を模倣することで、私達は言語を操っている ②音楽は私達の動作音(どこへ行くか、ドップラー効果など)を模倣/抽出/強調している ってとこかな。 アリストテレスは「芸術は自然を模倣する」なんて言ったけど、本当にそれは正しかったかもしれないわけだ。(ワイルドに言わせれば「自然こそが芸術を模倣する」なんだけど) 個人的に面白かったのは①。『言語の本質』でもあったけど、いわゆる「ブーバ/キキ効果」と呼ばれるものが関わってくるかもしれない。なぜ尖ったほうが「キキ」と呼ばれるのかまでは分かっていないけど、つまりこういった形のものがどのような音を鳴らすのか、というイメージを備えている(あるいは学びやすい)種が生き残りやすかったということも考えられる。あとはオノマトペもそこに絡んでくるかな。 思いがけず言語学的な部分でリンクするところがあり面白かった。 でも②はなー…。音楽に明るくなさすぎて、あんまりイメージしずらかったような。 しょうがないっちゃしょうがないけど、こっちは動画のほうが楽しめたかもなぁ…。 あとチラッとスタニスラス・ドゥアンヌが出て来て笑ってしまった。アントニオ・ダマシオとかも好きそうだね…(思想的に)。
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・文字は本能ではなく、脳のシステムに合うように文化によって淘汰され形成されてきた。それと同様に言語や音楽も本能ではなく脳のメカニズムに合うように作られたのではないか。 ・言語や音楽は人間の脳に合わせて作られた。それは、猿人類とヒトとがあまり変わらないことから言える。 ・言語や...
・文字は本能ではなく、脳のシステムに合うように文化によって淘汰され形成されてきた。それと同様に言語や音楽も本能ではなく脳のメカニズムに合うように作られたのではないか。 ・言語や音楽は人間の脳に合わせて作られた。それは、猿人類とヒトとがあまり変わらないことから言える。 ・言語や音楽は自然を真似て作られた。人間にはそれを認識できないがそれは感覚器官の下位レベルに現れるものだから。自然を真似ているため世界の至る所で共通点が見られる。つまり、自然には文法のような構造が存在する。 ・聴覚は何が起こったのかを教えてくれる。 ・ぶつかる、すべる音は連続変化しにくいが鳴る音は連続変化しやすい。 ぶつかる音は文頭にきやすく、滑る音はあいだ、共鳴も間にある。共鳴からぶつかるという音は自然界にはなく、逆再生で聞くことができるので違和感を覚える。 ・言語は自然を真似ている。例えば音高。何かが近づくとき音は高くなる。それと同様に疑問文のイントネーションも語尾は上がる。
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言語と音楽の起源についての仮説と検証。おそらく言語も音楽も持っていない現生人類と現在の人類は機構的にはなんら変わりはないのに、なぜ現在のヒトは言語や音楽を理解できるのか。 自然を利用して生まれ、自然と別の実体となって進化を続けている”文化”というものに実感を持った。面白い。
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