訴えたらむしろ負ける!!ハラスメント図鑑

こじらじ(著者), ネゴシックス(絵)

• 販売会社／発売会社: 大和書房
• 発売年月日: 2020/11/26
• JAN: 9784479393559

商品レビュー

2021/02/04

新聞で取り上げられていたので、気になって読んでみた。
ハラスメントとは「いろいろな場面での『嫌がらせ、いじめ』」（大阪医科大学https://www.osaka-med.ac.jp/deps/jinji/harassment/definition.htm）。
この本では、街中やメディア、職場、家庭内などでの「ハラスメント」をコミカルなイラストとともに紹介している。「こういう人いるいる」という害にならないものから即刻やめていただきたいレベルまで様々だ。
思わず笑ってしまったのが「本気になったら○ハラ」。駄洒落か！「深夜に同じCMにばかり遭遇するハラスメント」という一言が添えられている。確かに同じCMしか流れないと、またかという気持ちにはなる。とはいっても語尾がハラという理由で使われた大○が不憫でならないし、これをハラスメントとして訴えても相手にされないだろう。そう、ここに書かれている事例は、訴えたらむしろ負けるのだ。なので各章の最後にある仕返しコーナーで溜飲を下げる。
もちろん、明らかなセクハラ・パワハラは論外だが、自分の言動が相手を不快にしているかもしれないと反省するきっかけになると思う。全く迷惑をかけないというのは難しいが、他者に対して寛容になることはできるだろう。