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中野京子と読み解く運命の絵 なぜ、ままならない
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2020/11/26 |
JAN | 9784163912912 |
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中野京子と読み解く運命の絵
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商品レビュー
4
16件のお客様レビュー
読んだ直後にTwitterで「ベアタ・ベアトリクス」が流れてきて驚いた。本書で一番好きな絵は「犯行後のクリュタイムネストラ」。殺気溢れる顔を表現しきっていて素晴らしい。中野さんは比較的女性目線の解説を書かれるので、こちらとしては読みやすい。
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まさしく運命の1シーンを描いたかのような絵のシリーズ。 絵の背景に歴史があり、物語があり、解説があるので、とてもわかりやすい。 同じシーンでも、別の画家が描いたものと比較しているのもあり面白い。 この時代は絵に画家の主張を込めたり、物語を組み込んだりしていて、すごいと思う。 本著ではピーテル・ブリューゲルの悪女フリート、フリスの鉄道駅がストーリー性があって個人的におもしろいと思った。 最後のレンブラントのルクレツィアではこの時代を含め男性の理想の女性像への思いに冷笑。
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拍子の絵、ダヴィド「マラーの死」。ダヴィドと言えば、ナポレオン関係の絵が有名だが、その前になるのだろうか。非常に劇的で印象的な絵。本当にこんなシーンだったのではないかと錯覚するくらい。中野先生の本では辛辣な書かれ方をするダヴィドだが、その絵の政治的な使われ方の計算は非常に優れていたのではないだろうか。ジェラール「プシュケとアモル」は最近、ルーブル展で見たので、キューピーとの違いの話に目新しさはなかった。またこの神話も既知のものであったので、ストーリーも把握している。それでもこの絵の肌の美しさ、なめらかさは一見の価値があると思う。 「悪女フリート」ブリューゲルの絵。どこかでみたことある、化け物が。と思ったら、ヒエロニムス・ボスの影響を受けているとのこと。「快楽の園」の絵が有名で、内にもそのマグネットがあるから、それでこの異形の化け物を見た気がしたのだ。フリートの話を知らなかったので、ちょっと調べたくなった。かかあ天下がここまで揶揄されるのか、こう日本女性の大和撫子な性質を求める西洋人男性(蝶々夫人みたいな)がちょっと理解できるような気がした。いまでは絶滅危惧種だと思うが。 『女を待たせると怖い』の章。凄く面白かった。取り上げられた絵はジョーンズ「赦しの樹」とコリア「犯行後のクリュタイムネストラ」。この章に「雨月物語」の中の『浅茅が宿』が出てくる。『浅茅が宿』の妻は優しいが、クリュタイムネストラは夫を殺す。コリアの描くクリュタイムネストラは私には非常にかっこよく見える。中野先生は「男は安易に約束しがちだが、女はそのタイムリミットを神聖視する」は名言だ。
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