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勉強の価値 幻冬舎新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2020/11/26 |
JAN | 9784344986091 |
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勉強の価値
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商品レビュー
3.8
81件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
森博嗣さんの本は飄々としていて、凝り固まった私の考えに新しい視点を与えてくれるので最近はまっていて、気になったタイトルがあったら手に取るようにしている。 現在、試験勉強をしたり英語の勉強をしたりと、勉強を日常に組み込んでいることもあり本書を読むことに。 --- 森さんによれば、勉強の楽しさは作りたいものへ近づくプロセスが生み出している。そのため、教える側が手を差し伸べすぎると勉強はつまらなくなってしまう。 学校教育ではかられる個人の能力さの優劣は、人間の優劣ではない(森さんは学校の集団教育に懐疑的)。学校の試験において数値で測られる経験を通じて「いかに知識を蓄積するか」が勉強であると勘違いしてしまう。 ただし、学校教育に意味がないわけではない。 子供の時にイヤイヤながらも広いジャンルを勉強したからこそ大人になって選択して学べるようになることもあるためだ。 ただ、多くの人が勘違いしているのが、「学びたい」という気持ちを「教えてもらいたい」と解釈してしまうことである。 本来、創造的な体験は、自分の頭の中から湧き出るもの、極めて個人的な経験であるため、外部からは、せいぜいヒント的なものしか得られない。「教えてもらう」姿勢では主体性がなくなってしまう。 そのため、自分を自分の先生にして学ぶのが一番いいのだが、そのためにどうすればよいか。森さんは「考えることから始めましょう」と述べている。 問いを考えたら、調べたり周囲に助けを求めるのではなく、まず自分が答える。 名前という知識があっても、それがどういうものかがわからないと教養とはいえない。そういった知識の集積はコンピュータのほうがはるかに得意だし、知識を収集しても本当の勉強ではない。答えることよりも問う方がずっと難しいのだ。 「気づく」と「思う」「考える」の違いについての森さんの考えが印象的だった。 「気づき」は、ある像について「思う」ときに、予期しないところから湧き上がる別の「思い」があり、それらを関連づけることをいう。 本当の楽しさは個人的なものであり、自分一人でも楽しくて仕方がないものではないだろうか。 --- 学校教育の中でいかに高得点・好成績をとるかを意識して来た身としては、目が開くことばかりだった。 制限時間のある試験は、発想できない子どもを作るのではないか?との問いかけにドキッとしたし、「勉強する」≠「教えてもらう」については反省するしかなかった… 数学の応用問題が苦手な自分には数学の面白さが今までわからずにいたのだが、「おもしろい数学」のような本を読んだりしてわかった気になるのではなく、自分の中から湧き上がる「これがしたい」「これはなぜだろう?」という動機によって動かされないと本当の面白さは分からないんだろうなと感じた。(N=1ではあるが)研究者の考えに触れられたような気がして、やはりおもしろい読書体験だった。 試験等の目標に向かって頑張るのもいいが、それで本当に何がしたいのかを忘れないようにしたいと思ったし、心から楽しいと思える活動が見つけられれば幸せだろうなと思った。
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かなり良かった。 「勉強は楽しくない」から始まり、「作りたいものがあって、それを実現するための勉強は楽しい」に落ち着く。 勉強というと受験のような競争が想起されるが、競争に意味はない。楽しいことが一番だし、勉強は最高に楽しい。
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詰め込み教育による暗記力の優劣を勉強が出来る事と日本では言われてきた。ネット普及により知識を携える事の価値はどんどん減ってきている。自分で考える能力に勉強の価値を見出すべきだろう。勉強とは本来楽しく自主的にやりたがる物であるという著者の考えは理想論に近いような気がする。読むと考え...
詰め込み教育による暗記力の優劣を勉強が出来る事と日本では言われてきた。ネット普及により知識を携える事の価値はどんどん減ってきている。自分で考える能力に勉強の価値を見出すべきだろう。勉強とは本来楽しく自主的にやりたがる物であるという著者の考えは理想論に近いような気がする。読むと考え方が楽になるような気がするが少し極論すぎるのでイマイチだった。
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