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私を月に連れてって
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2020/11/17 |
JAN | 9784093866002 |
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私を月に連れてって
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商品レビュー
4.5
33件のお客様レビュー
鈴木るりかさんの「さよなら田中さん」シリーズ、第3冊めです。 今回も、田中花実のお母さんと大家さんの面白さ炸裂。 「人の夢と書いて、儚いと読む、か。パンツ穿いても人生は儚い」 小学校高学年のとき、「瞬足」というメーカーの速く走れる運動靴が流行ったので、花実がお母さんにねだると...
鈴木るりかさんの「さよなら田中さん」シリーズ、第3冊めです。 今回も、田中花実のお母さんと大家さんの面白さ炸裂。 「人の夢と書いて、儚いと読む、か。パンツ穿いても人生は儚い」 小学校高学年のとき、「瞬足」というメーカーの速く走れる運動靴が流行ったので、花実がお母さんにねだると、「まかしとけ」と買ってきたのは、スーパーのワゴンで見つけた「迅速」。 大家さんの息子でニートの賢人が突然表れた「文代さん」を好きになり、 「私を月に連れてって」と言われたから約束したと言ったことを聞いて、花実のお母さんは思わず 「は?月?何言ってんの?あんたゾゾの社長じゃないんだよ」 底抜けに明るいのだが、そんな中、時々胃がキュッとなることが。 花実と親友の佐知子がたまたま出会ったノンちゃんという子。お母さんが大好きなのだが、アパートの敷地から外に出してもらったことも学校に行かせてもらったこともないという。こっそり二人で児童相談所に電話し、「いいことした」と思っていたが、後で「無戸籍の子が保護された」というニュースを見て、「ノンちゃんがお母さんと引き離された。良かれと思ってしたことが、余計なことだった」と猛省した。 この本では、花見の小学校の時の担任木戸先生と繋がりのあった人や花実のお母さんの子供の時の親友も登場。会えなくてもずっと思っているかけがえのない愛情、友情を感じる。 本当の家族の愛情に飢えた人。だけどそれを信じて力強く生きている人たちが登場する。 鈴子るりかさんはすごい。この時まだ高校生なのに学校で教えてくれないことばかりに目を向けた小説を書いている。 教室で教えられることは限られている。だから本は読まなければならないのだ。
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鈴木るりかさんの著書はこれが初めて。るりかワールドに惹き込まれました。重ためなテーマが入ってきつつも事件性や悲劇感はなくいい意味で淡々と、日常感があって、主人公たちと同じように日々過ごしいろいろな気持ちを感じながら読めました。
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高校で勉強がたいへんだから執筆はお休み中なのかと思ったら、とっくに書いていらしたのね。しかも、賢人くんとか、お母さんの過去とか、知りたかったことが!でも、まだ続くのね。ふふふ。
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