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賢者ナータン 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2020/11/10 |
JAN | 9784334754341 |
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賢者ナータン
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賢者ナータン
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ドイツでは上演機会が多い詩劇とのこと。寓話っぽい話で、ユダヤ、イスラム、キリストの3つの宗教の混在に、「多様性」と「相対性(わかったつもりにならないこと)」の大切さを説く、18世紀啓蒙主義を代表する作品。3つの宗教のうち、キリスト教だけ狭量に描いてるのは意図的だろうが、宗教戦争が絶えない一番傲慢な原因であることからまあわからないでもない。現在の複雑な多様性に通ずるテーマとして、決して押し付けない、説教的でないので、ややぼんやりとした印象も否めないが、すんなり読んですとんと気持ちが落ち着ける名作で、読むだけでなく芝居とみても十分楽しい。本文庫は現代劇に見立てた実際の芝居でもきっとわかりやすく、まさに今に生きる言葉として貴重な翻訳と思う。
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舞台はエルサレム。実は会社で暇な時にイスラム教の宗派学派などを調べている。同じ宗教のはずなのに、枝分かれしながら、対立しなければならないのか不思議で。なんか戦いたい。それの理由付けとして宗教を利用しているにしか私には思えなくて。本作。ナータンの養子の娘がスルタンの前にひれ伏して言...
舞台はエルサレム。実は会社で暇な時にイスラム教の宗派学派などを調べている。同じ宗教のはずなのに、枝分かれしながら、対立しなければならないのか不思議で。なんか戦いたい。それの理由付けとして宗教を利用しているにしか私には思えなくて。本作。ナータンの養子の娘がスルタンの前にひれ伏して言う。「血のつながりがなんだというのですか。宗教などなんですか。なんとしても、私を父親の元から引き離すのをやめていただきたいのです」スカッとするわね。巡礼するとかしないとか、もー中学生の派閥みたいであの人らの考えは理解できないわ。
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作者のこともこの著作のこともまったく知らなかったが、好きな『光文社古典新訳文庫』の新刊で、梗概が面白そうだったので読んでみた。 一神教三兄弟のユダヤ教、キリスト教、イスラム教、のいがみ合いに対して、キリスト教徒である作者が、キリスト教に対してもっとも厳しい視点で、宥和を説く戯曲...
作者のこともこの著作のこともまったく知らなかったが、好きな『光文社古典新訳文庫』の新刊で、梗概が面白そうだったので読んでみた。 一神教三兄弟のユダヤ教、キリスト教、イスラム教、のいがみ合いに対して、キリスト教徒である作者が、キリスト教に対してもっとも厳しい視点で、宥和を説く戯曲。 デカメロン第一日第三話の『指輪の寓話』(巻末付録一)を素材に味付けが施された、第三幕第七場のメルヘンが最も有名らしいが、確かに、すごく良くできた寓話だった。自分でサマリーするまでもなく、以下Wikipedia より。 ある商人の家では代々、家宝である魔法の指輪を最愛の息子が譲り受けていた。しかしある代の商人は3人いる息子のいずれも愛しくてならず、そっくりの指輪をもう二つ作ったうえで3人に指輪を与えた。父親の死後、3人の息子の間でいずれの指輪が本物であるかということを巡っていさかいが起こった。息子たちは裁判へ訴えに出るが、話を聞いた裁判官は、指輪の見分けが付かない以上、3人はいずれも各々の指輪を本物と信じるがよい、そうして本物の指輪がもつ、誰からも愛されるようになるという魔法の力が実際に表れるよう各自で努力せよと助言し、訴えそのものを退けた。
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