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青田波 新・酔いどれ小籐次 十九 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2020/11/10 |
| JAN | 9784167915872 |

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青田波
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商品レビュー
3.5
9件のお客様レビュー
人は年齢を重ねると、なぜ時代小説に親しむようになるのだろうか。久しぶりに本シリーズを読んで、その理由が少しわかった気がする。 時代小説の世界には、「人情」「恥」「恩」といった価値観が、いまなお揺るぎないものとして息づいている。現代社会では薄れつつあるこれらの感覚が、ここでは当た...
人は年齢を重ねると、なぜ時代小説に親しむようになるのだろうか。久しぶりに本シリーズを読んで、その理由が少しわかった気がする。 時代小説の世界には、「人情」「恥」「恩」といった価値観が、いまなお揺るぎないものとして息づいている。現代社会では薄れつつあるこれらの感覚が、ここでは当たり前のものとして描かれているのだ。 現役時代、人は生産や効率、あるいは正義や公平といった基準の中で生きている。しかしリタイア後、消費だけの生活に移ると、人と人との関わりや自然の営みに、より強く心を動かされるようになるのかもしれない。 本書の題名である「青田波」も、そうした感覚に静かに寄り添う言葉である。田起こしから稲刈りに至るまでの稲作の営み。その成長期である夏、青一色に広がる田が風に揺れるさまは、どこか心を洗うような清涼感をもたらす。秋の実りの黄金とは異なる、生命のただ中にある風景である。 作中では、おりょうが久慈屋隠居・五十六の床の間に掛ける軸の題材として、この「青田波」を思い描く場面から題名が取られている。 物語としては、数巻前から登場していた鼠小僧の真意が明かされ、小藤次に近づいた理由が浮かび上がる。また、高家肝煎の悪辣な人物を小藤次が成敗するくだりは、実に痛快である。 人の情と自然の移ろい、そして勧善懲悪の爽快さ――それらが静かに、しかし確かに胸に沁みてくる一冊である。
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桂三郎の件といい、鼠小僧ほ件といい、これまでは巻き込まれながら渋々問題解決に乗り出していた小籐次が、やけに積極的になった。 確かに良い話なんだけど、己れの高名や権力者との関係を利用しているきらいもあり、少しモヤモヤする。
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前作で解決してなかった懐剣に関する話がメインで、それに加えて長屋のお夕の父親の飾り職人、桂三郎の独立問題も並行して語られる。最近は小藤次自体の剣戟はぐっと少なくなって来たなあ。まあ、今回はそういう相手もほとんど登場しないが・・・
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