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畏修羅 よろず建物因縁帳 講談社タイガ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2020/11/13 |
JAN | 9784065216910 |
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畏修羅 よろず建物因縁帳
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商品レビュー
4.4
24件のお客様レビュー
シリーズもの。 大切な人のために調べたりしながら、鬼にならないようチーム戦に迫力があり、一気に読めました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
髪の毛が怖い。 今回も夜中に読んでいて、ふと耳に入る家の中の物音が怖い作品だった。 正統なホラー感のある導入部から始まるが、隠温羅流の起源に迫る探索と本編の怪異譚が同時に進むので、本題の怪異にはなかなか対峙しない状況が中盤まで続く。 また、本書の主題の怪異(= 雪女、畏修羅、カヤ)と、別系統の怪異が入り交じり、怪異の発生時にはすぐに見分けがつかず、ミスリードされたような状況(ex. ハナの部屋に現れた鬼はカヤかと思ったし、かなり強力で脅威だと思った。出雲大社境内での厄を背負った女は「カヤが出雲まで憑いてきたのか!」という危機感と出雲大社周辺の安らか(安全)な雰囲気とのギャップで緊迫した)になった。 個人の個人に対する呪い(建物が介在しない)は隠温羅流では対応できないのではないか?と思ったが、箱を作って回すのかと感心した。 鶴竜建設の材が手元に大量にあるのは前作からの複線であったが、それでもご都合主義的になる部分を、シリーズを通しての"運命(= 流れ)"で解決しているのはうまいと思った。 これまでは敵も味方もバックグラウンド(人間味があり、哀しいものも多い)があり、怨毒草紙でさえ同情の余地はあったし、完全に滅するべき敵は堕天使堂の悪魔くらいだった。 本作では「守るべき対象が全く同情の余地がなく、敵に感情移入してしまう」という珍しいながら現実でもありえそうな設定で、 その物語として扱いにくそうな矛盾を「敵を鬼にしない、永劫の苦しみを味わわせないため」に祓うと持っていったのはなるほどと思わされた。 余談だが、雨月物語を読み終わったばかり(;先入観を持たないためにどの本も概要を読まないので、買ったときも読み始めたときも関係するとは思っていなかった)だったので、「吉備津の釜」は以前からの伏線でもあるが、実にタイムリーで自分の"流れ"を感じた。
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シリーズ8作目、ついに隠温羅流の呪いに迫る!なんやけど、怨霊対決に。この怨霊がめちゃくちゃ怖い、いや悪いのは彼女を怨霊にしたクズの専務なんやけど、とにかくゾッとする。こんな奴、って思うけど自分が穢れるからと腰を上げる面々の考え方が好き。見習わないと。
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