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夢みる部屋

デイヴィッド・リンチ(著者), クリスティン・マッケナ(著者), 山形浩生(訳者)

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定価 ¥4,950

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フィルムアート社
発売年月日 2020/10/24
JAN 9784845918294

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商品レビュー

4.5

4件のお客様レビュー

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2025/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 4500円もしたのだけど分厚くて買ったまま読むのをためらっていたのを、リンチの訃報で読み始める。リンチの瞑想の本は読んだし映画も全部見ていて、ドラマは『オン・ジ・エアー』を見ていない。読み始めると、解説してある映画が思い出せなくて、これでは読む意味がないと同時進行で映画を見返す。そのためものすごく面倒だった。しかし、公開時に一度しか見ていないものを見返す機会になったし、改めて見ることの味わいがある。  何度見ても寝てしまうためどんな話か把握できなかった『ロストハイウェイ』がやっと分かった。意味は分からない。改めて『ブルー・ベルベット』と『ワイルド・アット・ハート』は最高に面白い。『イレイザーヘッド』が初めて面白いと思えた。解説もリンチの思い出話も特にボリュームがある。  『ツインピークス』についてはリンチの感想が薄い。よほど嫌だったのだろう。また、何度も結婚していて特に『ストレイトストーリー』は奥さんがプロデュースをして、脚本もやっているのに離婚して、無常を感じる。  関係者の証言で構成されているせいか、リンチへの賛辞ばかりで負の側面は全く語られない。本当にいい人なのだろう。

Posted by ブクログ

2025/05/13

3月初めに購入して、2か月ちょっとかけて読了。本文640ページ以上あるし、「ツイン・ピークス」がアマプラに入って初めて見た程度の超ニワカなので、読了できると思っていなかったけれど、デイヴィッド・リンチという人物に心を惹かれてしまって、日々少しずつ読みました。 いちばん印象に残る...

3月初めに購入して、2か月ちょっとかけて読了。本文640ページ以上あるし、「ツイン・ピークス」がアマプラに入って初めて見た程度の超ニワカなので、読了できると思っていなかったけれど、デイヴィッド・リンチという人物に心を惹かれてしまって、日々少しずつ読みました。 いちばん印象に残るのは、映画やドラマはあんなにエキセントリックでしばしばグロテスクで難解なのに、本人はほんとうに穏やかで人当たりがよくて、キャストのだれもが「どなったり声を荒らげたりしているのを見たことがない」と語っていること。でも思うような演技が得られないと、何度でも撮り続け、その際にイメージを喚起する言葉やちょっとしたサジェスチョンが、すごく役者の演技を引き出すということ。まさに「ディレクター」なんだな。 ナオミ・ワッツが『マルホランド・ドライブ』のオーディションに臨んだときのエピソードがすごく好きだった。10年間あちこちでオーディションを受け続けたのにいつも端役しかもらえず、自尊心が最低だったけれど、面談の部屋に入った瞬間、リンチが心から自分に会いたがって興味を持ってくれていると感じ、ありのままの自分でいればいいと思った、と。 結果、主役を射とめたけれども、当初このプロジェクトは連続ドラマの予定だったのにテレビ局との折衝がうまくいかず、一時はお蔵入りになりかけ、ワッツ自身も「ああまたか」と思ったけれど、1年の時を経て映画として復活し、カンヌ映画祭で監督賞を受賞。ワッツも「一夜にして人生が変わった」。 ほかにも、初期の「ツイン・ピークス」でネイディーン(眼帯してる人)が部屋のなかで自作のカーテンレールでカーテンを開け閉めするシーンを、リンチが通りの向こう側から撮影してひたすらゲラゲラ笑っていた(その結果ネイディーンの登場シーンが増えた)とか、「ツイン・ピークス ザ・リターン」で、ダイナーの女主人ノーマとエドが長年(25年!)の秘めたる思いが成就してついに結ばれるシーンをワンテイクで撮影したとき、「カット!」と声がかかってノーマが振り向いたらうしろでリンチが「赤んぼうのように泣いてた」とかもすごく好きだった。純粋な人だったんだなほんとうに。 どんな小さな役の役者にも敬意を持って接してくれた、現場はすごく楽しかったと、多くの俳優が証言していて、人を束ねて作品を作る上ですばらしい人だったんだと伝わってくる。 プロジェクトに資金をつけるのは常に大変だったようで、とくに後年になればなるほど、興行収入とか収益とか資本主義的な圧力にしてやられていたのかなと推察するけど、自分の作りたいものに対する信念とか感性は一切ぶれず、アーティストを貫いていたのもすごい。わたし自身、見てわからないものもたくさんあるわけなので偉そうなことはいえないんだけど、すごく魅力的な人だと感じた。

Posted by ブクログ

2021/08/08

伝記パートと談話パートを交互に織りなしていくデイヴィッド・リンチの自伝。彼のこだわりと周囲のスタッフとの関係は全てを語ることはないだろうが、意志の衝突よりも信頼の構築が彼の業績を支えていると感じる。人との出会い、これがなければリンチ作品の拡がりは勝ち得なかったろうし、ショービジネ...

伝記パートと談話パートを交互に織りなしていくデイヴィッド・リンチの自伝。彼のこだわりと周囲のスタッフとの関係は全てを語ることはないだろうが、意志の衝突よりも信頼の構築が彼の業績を支えていると感じる。人との出会い、これがなければリンチ作品の拡がりは勝ち得なかったろうし、ショービジネスから距離を置いたポジションは彼のストレスを軽減する処方なのだろう。賛否を伴う作品の評価をものともしない姿勢に賛同。

Posted by ブクログ