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私たちはどこから来て、どこへ行くのか 生粋の文系が模索するサイエンスの最先端 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2020/10/10 |
JAN | 9784480436894 |
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商品レビュー
4.7
12件のお客様レビュー
森達也の著作をコツコツ読んできたが、いま持っている中では本書が最後である。 森達也が「人はどこから来てどこへ行くのか」というテーマで一流の科学者10人にインタビューを行ったものをまとめたものである。といっても、『FAKEな日本』と同様に、対談をもとに森達也が書き下ろしたものである...
森達也の著作をコツコツ読んできたが、いま持っている中では本書が最後である。 森達也が「人はどこから来てどこへ行くのか」というテーマで一流の科学者10人にインタビューを行ったものをまとめたものである。といっても、『FAKEな日本』と同様に、対談をもとに森達也が書き下ろしたものである。 上記の深遠なテーマに科学で迫れるのか懐疑的であった。予想通り「できない」というのが本書の結論ではあるが、大事なのは結論ではない。そこに至るプロセスが大事なのだ。 科学は世界を読み解き、仕組みを理解し、法則を見つけてきた。しかし、生物の研究は発展途上で、人間について、特に脳については分かっていないことも多い。それは脳が脳を理解することの限界を意味するし、同時に人間が人間を理解することに限界があることも意味する。そのことを指摘したのは池谷裕二で「人はどこから来てどこへ行くのか」という問いは「無限ループの虚構トラップ」ではないかと主張する。彼の剃刀のような頭脳に舌を巻いた。
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「生粋の文系」という言葉に惹かれて(自分もそうだ)、読み始めたが、森氏の知識の水準(それは知的水準でもある)に圧倒された。最前線の理系の学者たちを相手に丁々発止のやり取りを繰り広げているからである。という訳で、森氏と自分を同列に捉えた自分の不明を恥じることとなった。 対談の現...
「生粋の文系」という言葉に惹かれて(自分もそうだ)、読み始めたが、森氏の知識の水準(それは知的水準でもある)に圧倒された。最前線の理系の学者たちを相手に丁々発止のやり取りを繰り広げているからである。という訳で、森氏と自分を同列に捉えた自分の不明を恥じることとなった。 対談の現場に居合わせたような描写の仕方なので、二人の対談を追体験するような臨場感があってたいへん楽しめた。
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考える季節に、いつもと違う頭を使う。理系の人の話、自分の知らない分野の話を聞くのが好きなので、とても楽しかった。 特に感覚や記憶、意識について考えた。 また、宇宙とか生命に関すること、わたしが直感で思っていたこととちょっと重なる部分もあって、興味深い。 細胞単位で見ると数日...
考える季節に、いつもと違う頭を使う。理系の人の話、自分の知らない分野の話を聞くのが好きなので、とても楽しかった。 特に感覚や記憶、意識について考えた。 また、宇宙とか生命に関すること、わたしが直感で思っていたこととちょっと重なる部分もあって、興味深い。 細胞単位で見ると数日前のわたしは全部死んでいる割には、なんでわたしはいろいろしがらみをひきつれているのか不思議、一方で、自分がかなり忘れ症なことは無理ないな、とも思う。
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