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日本人は論理的でなくていい
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 産經新聞出版/日本工業新聞社 |
発売年月日 | 2020/10/02 |
JAN | 9784819113915 |
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
タイトルには異論があるかも知れない。日本人の民族性を語り、それに対して「日本的」な思考様式に対する傾向と対策のような話だ。ただ、中身は思った程、力説する訳でもなく、やんわり日本人論に触れていく感じだ。例えば下記のように。 ー 人間は誰しも心の中に、自分の知らない素晴らしい自分が...
タイトルには異論があるかも知れない。日本人の民族性を語り、それに対して「日本的」な思考様式に対する傾向と対策のような話だ。ただ、中身は思った程、力説する訳でもなく、やんわり日本人論に触れていく感じだ。例えば下記のように。 ー 人間は誰しも心の中に、自分の知らない素晴らしい自分が眠っている。それを人は「未見の我」と呼んでいる。世の中には自分の中に埋もれている素晴らしい「未見の我」に気付かずに埋もらせたままこの世を去っていく人が多い私はたくさんの人に会い、思いもかけない「未見の我」に気づいた。その人たちから教えてもらった人生の生き方のコツもこの本では書いてみた。しかもその素晴らしい人たちのほとんどが、日本人の民族性と深い関わりを持っている。この本を読まれて、自分の中の日本人という「未見の我」に気づいてほしい。 ー 江戸時代の粋(イキ)や上方の粋(スイ)も昔は美の新しい基準だと言われていた。上方のスイは、息を吸い込むことを表しており、身の回りのあらゆるものを自分の身の内に取り込んで、血肉として自分の美を磨いてゆく。豊富な材料を、いかにアレンジメントするかというプラスの美学、重ね着の美学と言える。一方、江戸のイキは吐き出すことを意味しており、上方のスイとは正反対のマイナスの美学。最低限の元手を生かすという考え方である。江戸幕府の規制を巧みにかわして発展してきた江戸のお洒落を示している。江戸時代の小紋の美しさはイキの極致と言っていい。 人間は本能的に約束に弱い。守るか破るか、ド忘れしなければ、必ず意識するものである。その約束の応用が法規であり、慣習であり制度、弁論に組み込まれた論理だと考える。また、論理には知識を援用しながら組み立て、強弱がある。従い、論理的でなくて良いという事ではない。 しかし、世の全てが論理で形成されてはおらず、情緒感性で形成される面もある。そして、その重要性を再評価する事には価値があると思う。特に背景には論理が眠っているとしても、大体の場合において瞬時に発露するのは感情なのだから。
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ノーベル賞候補山本尚氏の著作。研究者として必要な心構えや自身の経験、トップ研究者たちがどのような人物であったか、そして日本の研究者がこれから破壊的イノベーションを起こしていくためには何が必要かが書かれている。 日本人は内向型かつフィーリング型で、このような民族性を持つのは世界約1...
ノーベル賞候補山本尚氏の著作。研究者として必要な心構えや自身の経験、トップ研究者たちがどのような人物であったか、そして日本の研究者がこれから破壊的イノベーションを起こしていくためには何が必要かが書かれている。 日本人は内向型かつフィーリング型で、このような民族性を持つのは世界約150 の民族の中でも珍しいらしい。一方で論理的思考は苦手。著者いわく、ノーベル賞受賞者は日本人以外でもフィーリング型の人がほとんどであり、科学技術の世界で成功することができるタイプとのこと。 しかし、現在の日本の大学では、研究者が書類の作成に忙殺されたり、重要な研究(純正研究、応用研究)に資金を集中投入できていない、若手研究者が教授の下請けになっているなどの問題を抱えている。日本で破壊的イノベーションを起こすためには、資金投入先の取捨選択や制度改革を実行してトップリーダーを育成していかなければいけない、ということを著者は熱く語っている。 本書の主旨は上述の通りであるが、第6章ノーベル賞級の先生たちでは6名のトップ研究者について書かれており、それぞれ個性的で大変興味深い内容。野崎先生の「1枚のスライドに5行以上書くな」やタメレン先生の読んだ文献はすぐに捨てることで他人の影響から離れるという話は参考になった。
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著名な科学者である筆者が著した世界での日本人の戦い方。日本人の内向性やフィーリング重視な特性を活かし、逆に外向性や論理性の弱さをカバーすることが日本人だからこその世界でのあり方だと述べている。 全体の前半がその内容であり、後半は著者の経歴や影響を受けた人々、研究についての話となっ...
著名な科学者である筆者が著した世界での日本人の戦い方。日本人の内向性やフィーリング重視な特性を活かし、逆に外向性や論理性の弱さをカバーすることが日本人だからこその世界でのあり方だと述べている。 全体の前半がその内容であり、後半は著者の経歴や影響を受けた人々、研究についての話となっている。 著者も述べている通り、日本の若年層は外向性も高まってきているため、「日本人」というくくりがどこまで通用するか分からないが、内向性やフィーリングも武器になるということはとても大切な視点なのではないだろうか。
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