死について考える本

メリー=エレンウィルコックス【作】, おおつかのりこ【訳】

• 販売会社／発売会社: あかね書房
• 発売年月日: 2020/09/20
• JAN: 9784251045096

商品レビュー

2024/03/07

時折、死にたいと思うことがある。
だからこの本を手に取ってみた。

悲嘆(グリーフ)の8の字は、心が弱りやすい人にとって気持ちの可視化が出来る。
今自分の気持ちは8のどの部分にあるのかを知り、心がやばいと感じる目安になるとても良い方法だ。

安楽死や自殺幇助など、難しい問題ではあるが、日本はそういうのを考えることから目を逸らしている気がする。生きながらえることだけが正しいわけではない。
生きながら地獄を感じるような病気などが理由ならば、自分の生死の選択肢は設けてほしいと思う。

2021/10/29

〇日本と海外の死への考えや触れかたの違いを考えるきっかけになった

死に触れることが少なくなった現代。

1:私たちは宇宙のちり
　繰り返す命
　死生学
　死後の世界
　循環する魂…ヒンズー教、プラトン
　あの世…エジプト『死者の書』
　　　　　心臓と天秤(キリスト教、ユダヤ教、イスラム教)
　川…老人の渡し守

2：生きとし生けるもの
　　再生と老化
　　キリスト教『ヨハネの黙示録』新約聖書、最後の書。
　　白(伝染病)、赤(戦争)、黒(飢饉)、青白(死)
　　酸素不足になる理由
　　・病気、感染症、毒、外傷
　　寿命
　　ブルーゾーン/平均寿命が長い地域
　　　→アメリカ：ロマリンダ
　　　　コスタリカ：ニコヤ
　　　　サルディーヤ：イタリア
　　　　日本：沖縄
　　　　イカリア：ギリシャ　
　　食料、水、安全な場所

3：自然か科学か
　　生命維持装置
　　遺書
　　臓器移植
　　ホスピス、緩和ケア　
　　感情、スピリチュアル、文化、患者の要求
　　｢ヒポクラテスの誓い｣…頼まれても死に導くような薬を与えない。覚らせるようなこともしない。
　　医師による自殺幇助。安楽死。
　　鳥と死
4:原子にかえる肉体
　　死後の体の変化…脳、分解、体温、腐敗、骨
　　土葬、ミイラ化、エンバーミング、火葬、鳥葬、水葬、エコロジカル埋葬（地球に優しい？）
　　棺
5:永遠のさよなら
　　清めと正装、死亡記事、祈りと集い、行列、喪に服す、儀式
　　悲嘆
　　色…黒、白、その他の色の意味。故人を偲ぶ色。
6:喪失から立ち直る
　　悲嘆：悲しみだけではない。おそれ、怒り。個人的な感情。
　　死を迎えるときに踏む五つの段階
　　1否認（自分の死を認めない）
　　2怒り
　　3取引（別な方法をとれば死を逃れられると思う）
　　4抑鬱
　　5受容
　　…喪失を経験した人にも訪れる。　
　悲嘆（グリーフ）の8の字
　悲嘆から抜け出すには時間が必要。せかすものではない。回復のときはくる。時間だけでは癒やせないこともある。助けを求めること。
　だれかが自殺したとき。
　ペットが死んだとき。
　悲嘆におそわれたら。
　誰かの悲嘆に寄り添う。

2021/10/24

https://www.akaneshobo.co.jp/search/info.php?isbn=9784251045096 ,
https://www.merrieellenwilcox.com/