やがて訪れる春のために

はらだみずき(著者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2020/09/16
• JAN: 9784103355526

商品レビュー

2025/01/05

認知症になった祖母の住んでいた荒れ放題の家と庭。想像するだけで、なんだか悲しくなってしまう。今は日本中にこんな場所がたくさんあるんだろうなと思った。
孫の真芽によって少しずつ再生されていく庭。そこには祖母への思いが詰まっていて、自然と応援したくなる。
近くに住む友達やご近所さんも巻き込んで…ちょっと出来過ぎな気もするけど、春が待ち遠しくなるような温かな物語だった。

2024/10/27

はらだみずきさん初読み。
表紙がとても綺麗だったのでずっと読んでみたかった。
祖母のハルの庭に咲く季節の花、まめ子が庭で採れたもので作るおやつ、日曜日だけオープンするまめ子のカフェ、男性作家さんなのに、女性の好きなものをよく知っている。
大きな事件や展開はないが、じわじわ沁みてきて、身内のような気持ちでまめ子を見守りたくなる。
まめ子が自分の気持ちの思うままに好きなことをやっていこうという決意を秘めているところがいい。
続きも見てみたい。

2024/09/30

初めましての作家さん。ガーデニング　特にバラが好きで　内容が庭の再生みたいな感じだったので　手に取りました。
時々　認知症やそれ以外の事に関して　そんなに甘くないんじゃ？と読みながら突っ込んたりも。
ラストは　あーそうなんだ　只で貸してくれるんだね。とにかく　結局みんないい人。

庭やカフェがどんな感じなのか想像しながら読みのは楽しかったです。