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罪の名前 講談社文庫
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罪の名前 講談社文庫

木原音瀬(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2020/09/15
JAN 9784065208106

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商品レビュー

3.7

22件のお客様レビュー

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2024/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

4つのお話が入った短編集です。 総評 木原音瀬先生、変態ですか…?(ガチ褒め言葉) ここからネタバレ注意です! 罪と罰 こういう話は好きだが、後味はものすごく悪い。なぜ人を殺しておいてその現場の動画を撮っているんだろう。殺人の事実より殺し方より、それが一番こわいかも。 この青年を助けてあげたい。からの、疑い…からの、恐怖…心理描写がすごかった。 消える この話は手紙の内容から始まる。最後まで手紙っぽく終わるのか?と思うほど長い手紙だった。内容も重い。手紙が終わった時、ああ、手紙終わるんだ。と思った。手紙を読んでいる人物が、手紙を宛てられた人物でないことを知る。それで、まさかの、差出人の弟へ会いに行くという…兄から弟への歪んだ愛。想いを伝えられない。罵ることしかできないのか…かわいそうに……そして、本当は大好きな弟には本気で嫌われるという…不器用でかわいそ〜>

Posted by ブクログ

2024/06/11

後味が悪い話を読みたくて手に取った作品。登場人物たちの言動には違和感や嫌な感じがつきまとい、やがて本性を現す。残念だったのは、言外の含みや読み終わったあとの余韻がないためか少し物足りなさを感じてしまったこと。それでも最後まで読むほど引き込まれたのはたしかです。

Posted by ブクログ

2024/03/29

日向には秘密がある。口の中で生き物の蠢きを感じるのが楽しく、虫などを食べるのがやめられない事。気味悪がられるその秘密を知りつつ、唯一守ってくれるのが、幼馴染の隼人だった。(虫食い) 虫や小動物を食べたり、嘘をついたり。人間の罪を描く4編を収録した短編集です。 嘘や虚栄心、独...

日向には秘密がある。口の中で生き物の蠢きを感じるのが楽しく、虫などを食べるのがやめられない事。気味悪がられるその秘密を知りつつ、唯一守ってくれるのが、幼馴染の隼人だった。(虫食い) 虫や小動物を食べたり、嘘をついたり。人間の罪を描く4編を収録した短編集です。 嘘や虚栄心、独占欲、まだ息のある生物を食べてみたいという欲。それだけなら、すぐに罪に直結するようなものではないかもしれない。けれど、一歩踏み外してしまった時、欲はたやすく罪に落ちてしまう。 人の本性を見せられているようで、生々しくグロテスクなのにどこか耽美で儚い。心が毛羽立つような作品集。 息を吐くように嘘をつく人間の話の、『罪と罰』『ミーナ』の2作が特に、社内などにいても不思議ではないリアリティと不気味さがあり好きでした。 ちなみに、『罪の名前』というタイトルですが、表紙に書かれている英題は『original sin』つまり原罪。道徳的な弱さや堕落なのか、人間(他人)には完全には理解することができない神秘だとか、何を思ってこの題にしたのかも気になります。 初読の作家さんで、調べてみた所、メインはボーイズラブ小説界で活躍されている方のようです。そういわれると、ほんのり(『虫食い』と『消える』に関しては割としっかり)そのような要素も感じるかも。

Posted by ブクログ

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