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ブラック・ハンター ハヤカワ・ミステリ
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ブラック・ハンター ハヤカワ・ミステリ

ジャン・クリストフ・グランジェ(著者), 平岡敦(訳者)

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ブラック・ハンター ハヤカワ・ミステリ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2020/09/03
JAN 9784150019594

ブラック・ハンター

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商品レビュー

3.6

7件のお客様レビュー

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2025/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ドラマをフランス語で見ていたがほとんど内容覚えていなかったので、とても面白く読めた。 この作者の作品はいつも薄暗くてドロドロしているので、気分が落ち込んでいる時には読めない作品だか、没頭してしまう面白さがある。 ありそうな話で、結末もゾッとした。 誤った特権階級意識、自分の出自に誇りを持つのは良い事だが、それが人を見下したり自分と人とを比べる尺度になるとおかしくなる。基本人間は平等で、優劣はないはず。でも人の心は弱いから、そんなのでは生きていけず、何かしら人より優れている事を誰かと比較して安心感を得たいもの。人にジャッジされたくない!とか言いながら、人から評価される事は嬉しい。人間はなんと複雑な生き物なのだろう。と言うわけわからない結論に行き着いた。 フランス警察とドイツ警察が全く相容れないかと思いきや、途中協力するところはなんか嬉しくなった。 ドイツ語のカタカナ表記が間違っているところがあったのが少し気になった。

Posted by ブクログ

2021/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1998年、『クリムゾン・リバー』の続編。未読。主人公は引き続き二エマンス警視。年齢は重ねて、老いを実感し、クリムゾンリバー最後の被害で心に傷も負っている。 あらすじ  フランスとドイツの境。ドイツの富豪跡継ぎが殺害される。ドイツは警察と合同捜査。新たな相棒は、教え子で、クロアチア人の父に殺されかけたりなどの過去を持つ、女性刑事イヴァーナ。富豪一族は狩猟を異常に好み、広大な森を持っていた。さらに森を管理するため、ならず者を雇っていたり、歴史的に黒い人物とのつながりも持っていた。  狩猟とか、森とか、お屋敷とか映像化したら面白そう。映画『クリムゾンリバー』が面白かったので読んだ。今作の二エマンスは事件の後遺症でボロボロな上に、事件の真相が予想もつかないものだったせいもあって、刑事の勘もイマイチだった。それをラストでは、教え子とドイツ刑事が結構批判しているところも面白かった。この作者の作品って、ぱっと見、刺激が強すぎるように見えるけど、ラストきちっと終わらせるところがすごいと思う。

Posted by ブクログ

2021/05/29

 ドイツの大富豪で会社経営者が狩猟休暇中に惨殺された。広大な領地の黒い森で狩猟者が獲物に儀式をする様に内臓を取り去り頭部を切り離し性器も切り取った。  犯人は、動物と同じ様に人間を狩ったのだった。  フランス警察のニエマンスと相棒のイヴァーナはドイツへ捜査に向かう。  殺害さ...

 ドイツの大富豪で会社経営者が狩猟休暇中に惨殺された。広大な領地の黒い森で狩猟者が獲物に儀式をする様に内臓を取り去り頭部を切り離し性器も切り取った。  犯人は、動物と同じ様に人間を狩ったのだった。  フランス警察のニエマンスと相棒のイヴァーナはドイツへ捜査に向かう。  殺害されたユルゲンの妹で共同経営者のラオラも巨大な犬に咬み殺されそうになった。 その犬は殺人鬼ならぬ殺人犬でナチス時代に訓練された犬だった。資産100億ドルのを巡っての一族の骨肉の争いが動機なのか?  また、一方でユルゲンとラオラの叔父フランツは兄妹の父親である兄に狩場で謝って撃たれ車椅子人生となった事に対する恨みを息子ユルゲンに向けたのか?  ニエマンスとイヴァーナが複数の男達に襲われた。殺人犬を訓練しユダヤ人虐殺を行なっていた傭兵軍"ブラック・ハンター"だ。同じ晩にユルゲンとラオラの従兄弟がユルゲンと同じ手口で狩られた。ブラック・ハンターは一族が森を最高の狩猟場として使える様に雇った人間達だ。   大富豪一族に起きている不可解な死者は過去にも起きていて、一族内の間引き殺人なのか、昔は避妊する行為が一般的では無く子沢山で一家全員の食べ物に困窮した際に''口減らし''で長男以外の子供を売っていた事実が有る。本作の大富豪一族は経済的な理由では無く血統や領主としての才覚を見極める事が重要だったのかも。  作者は、主人公がジャン・レノの映画化された''クリムゾン・リバー''を23年前に上梓して居り本作は待望のシーズン二作目です。飽きさせない展開と主人公ニエマンスの粗暴で正義感溢れる様はジャン・レノとオーバーラップし脳内で映像化する様に読み進められ面白い。

Posted by ブクログ