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信長の原理(下) 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2020/09/24 |
| JAN | 9784041098653 |

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信長の原理(下)
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商品レビュー
4.2
55件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
下巻で完結となれば、そこで信長の破滅が語られることになると分かっているので、下巻に手を付けることが中々できないでいた。今回ようやく読了することができた。 信玄と同じく信長にとって大きな壁だった上杉謙信が急死する。そこから戦国のバランスは大きく信長に傾き、信長は戦乱の世の統一に踏み出す。けれどそこで信長の頭にあったのは「1:3:1の法則」だった。この数の法則は自らの有力家臣にも適用される。家臣が5人以下なら問題はない。けれど、5人以上となった時、必ず裏切る者が出る。 最初に信長を裏切ったのは松永弾正久秀だった。「人間五十年」と言われる戦国時代に、彼は六十を超えてから信長に出会うことになる。一時は命を懸けて「彼はこの国の未来を担う男ぞ」と信長を助けたにも関わらず、謀反という道を選んだ。彼の知略は信長と同等かそれ以上に冴えわたり、時には現在の権威(天子)すら裏切ることもいとわなかった。その弾正が信長を裏切ったのはなぜだったのか。 そして明智光秀。下巻のラストは本能寺での信長がごくあっさりと描かれている。光秀でさえこの謀反が「何か自らの手の及ばないものが働いているような」感覚を持っていた。信長は光秀が時の声をあげて自らに槍を持って突撃してくるものと思っていたのに、光秀の軍の動きは鈍かった。信長は森蘭丸に介錯させて奥の間で切腹をする。 私は本作の上巻を読んだ時、「果たして史実としても信長はその理に気付いていたのか、あるいは作者がその「ルールありき」でこうした信長像を作り上げたのか」と考えた。下巻ラストの流れはまさに、ルールが主体となって信長と光秀の人生を動かした印象を受ける。それは作者の筆が物語を動かしている構造と二重写しになっている。「作者の作為感出すぎ」とも見えるし、その「作為感」とは「天意」だったのではないかとも思える。「ルールありきで信長を描いた作者」と、「ルールありきで武将たちを動かした天意」の両方を感じた。 この法則は私も聞いたことがある。会社でも同じことが言えると言われていて、会社でも懸命に働く人、適当に働く人、全く働かない人がいて、その比率は1:3:1だと。この法則性ありきで「必ず(残り〇〇名は)裏切る」と思い込んでいた信長は、読者として見ているとその思い込みが破滅の道につながったように見える。謀反の道を「自分にはどうにもならないものに動かされているように」選んだ光秀にも、「この展開はちょっと無理筋では?」と感じてしまう。人間って本当にそういうものだろうか? このあたり、「なろう小説」の「異世界転生もの」と同じ「無理やりさ」を感じてしまった。 全体を俯瞰してみると、信長の徹底的に効率を求めて部下を最適化しようとする姿勢には「いつかついていけなくなる人が出る」と感じた。誰も彼と同じ広い視野でものを考えられないから、彼のゲームがどこを目指して、次に何を必要とするのか分からない。けれど同じ目線に立ちえた松永弾正すら裏切ったということは、信長のやり方ではダメだったことを示している。私はこれに、現在のアメリカの姿に通じるものを見る。 効率とマネタイズを主要命題として最適化し続けるアメリカは、今自分が切り捨ててきたもの、「信頼」や「安心」に報復される展開になっている。人はいつまでも最適化し続けることはできない。どこかで「適当に働く」所に流れ、どこかで「全く働かない」所に流れていく。それは人間にとっては救いともなる「原理」であって、それを壊そうとする時、壊そうとする側が破滅することになるのだ。
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働き蟻の法則から信長の用兵、部下掌握術と本能寺の変を描いた作品。信長が最期に辿り着いた真理とは? 個人的に松永久秀が魅力的だった。
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こちらも再読完了 新しい切り口での歴史小説。 本当にこんな話があったのかもしれないな〜っと思ってワクワクした。
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