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人はなぜ「自由」から逃走するのか エーリヒ・フロムとともに考える
定価 ¥1,760
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ベストセラーズ |
発売年月日 | 2020/08/25 |
JAN | 9784584139714 |
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人はなぜ「自由」から逃走するのか
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人はなぜ「自由」から逃走するのか
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商品レビュー
4.5
6件のお客様レビュー
「自由からの逃走」:自由に慣れた近代人が、強い権威に惹かれ、自発的に従属するようになるメカニズムを直接的に論じた著作である。 オリジナルは、プロテスタンティズムの影響が考えられている。新型コロナ下での強い矯正処置を求める声と異論が言えなくなる風潮は、全体主義の前兆と思われる。 二...
「自由からの逃走」:自由に慣れた近代人が、強い権威に惹かれ、自発的に従属するようになるメカニズムを直接的に論じた著作である。 オリジナルは、プロテスタンティズムの影響が考えられている。新型コロナ下での強い矯正処置を求める声と異論が言えなくなる風潮は、全体主義の前兆と思われる。 二つの自由、自由の二面性、サディズムとマゾヒズム、「死」の抑圧、それでも生きること、と多面的な解説が続く。 あとがきで、金沢大文科系学生をデスるのはおまけか。
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自由の背景にある孤独と不安について深く理解できた。 自由は非の打ち所がない概念のような印象を受けるが、その背景には孤独と不安が隠れている 消極的な自由は人に孤独と不安をもたらし、それは人を権威的なものに従属させてしまう それはサディズムでありマゾヒズムでもある そしてそれら...
自由の背景にある孤独と不安について深く理解できた。 自由は非の打ち所がない概念のような印象を受けるが、その背景には孤独と不安が隠れている 消極的な自由は人に孤独と不安をもたらし、それは人を権威的なものに従属させてしまう それはサディズムでありマゾヒズムでもある そしてそれらが生み出す権威主義的な思想はファシズムにつながっていく では、積極的な自由とは何か? それは個人の能力を伸ばし、成長と幸福を感じることができる自発性のあるものである 故に飢餓の恐怖などはBIなどで排除した上で労働を促さなければならない
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エーリヒ・フロム『自由からの逃走』の議論の流れに則りながら、全体主義を可能にした歴史的・社会的条件を確認している内容。 関連する思想家・学者の論(ルターやフロイトなど)も多く引用しており、世界史的な知識の補足も多くあり、前提知識が少なくても読みやすい。 主に西洋近現代の話題だ...
エーリヒ・フロム『自由からの逃走』の議論の流れに則りながら、全体主義を可能にした歴史的・社会的条件を確認している内容。 関連する思想家・学者の論(ルターやフロイトなど)も多く引用しており、世界史的な知識の補足も多くあり、前提知識が少なくても読みやすい。 主に西洋近現代の話題だが、所々で現代日本に引き寄せた解説も入れてくれていて、その点も読みやすい。 『自由からの逃走』自体については、引用はまあまあ多いが要所要所だけ。 『自由からの逃走』を深掘りする系統の本ではなく、それを取り巻く諸議論を概観できる書籍。 所々で「詳しくはこっちも読んでね!」的に著者の別著書を参照するようにお薦めされるのが、上手だしなんか可愛い。 (メモ) ["自己否定"して、より大きなものの一部になったつもりになることで、不安を解消しようとする](p67)は、「時間や労力を既に投資していると、投資し続けることが損失だと分かっていても『元を取りたくて』後に引けなくなる」サンクコスト効果(コンコルド効果)で強まる面もあるのかなと思った。 同章のカルヴァン派の話題[努力できるということ自体が、自分が救われた人間に属していることの一つの前兆](p77)でも上記と同じことを感じた。 [不安を一時期に忘れるために、勉強や仕事に必死に打ち込む](p78)は自分もやりがちなので、心に留めておこうとも思った。 [不心得者を糾弾してやりたいという強い衝動ゆえに、"道徳にうるさい潔癖症的な人間"を演じる、あるいは、実際そういう人間になり切る人がいる](p82)もとても身につまされる。 ネット上の「無断転載」「パクリ」で叩いたり炎上させたりする人の心理もこれに近い場合がありそうだと思ったが、[かなり安易な形で拡張したもの](同)と説明があった。
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