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民衆暴力 一揆・暴動・虐殺の日本近代 中公新書2605
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2020/08/21 |
| JAN | 9784121026057 |

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民衆暴力
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商品レビュー
4.3
29件のお客様レビュー
新政反対一揆、秩父事件、日比谷焼き打ち事件、関東大震災時の朝鮮人虐殺という4つの出来事を軸として、「民衆暴力」の問題を分析する。 近代国家は、警察・軍隊などの暴力装置を独占し、「民衆暴力」は犯罪である。しかし、国家が未成熟のこの時期には、国家権力がその権力維持のために「民衆暴...
新政反対一揆、秩父事件、日比谷焼き打ち事件、関東大震災時の朝鮮人虐殺という4つの出来事を軸として、「民衆暴力」の問題を分析する。 近代国家は、警察・軍隊などの暴力装置を独占し、「民衆暴力」は犯罪である。しかし、国家が未成熟のこの時期には、国家権力がその権力維持のために「民衆暴力」を利用する。著者は、暴力の正当性を独占していたはずの国家が、民衆にその正当性を委譲して「天下晴れての人殺し」の許される状態がつくり出された、とする。その結果は、起きたことを見れば、典型的に第4章に記述されているように「悲劇」でしかない。 その基底の分析が本書の真骨頂と思うが、同じことが現代社会で考えられるのであれば、本書は単なる歴史書ではないだろう。
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新政反対一揆、秩父事件、日比谷焼打事件、関東大震災時の朝鮮人虐殺という4つのできごとを軸に、日本近代史上の「民衆暴力」について描いた作品。どのできごとにかんする記述も興味深いが、特筆すべきはやはり朝鮮人に対する虐殺。教科書にも載っておりもちろん知っていたが、あらためて学ぶと思わず...
新政反対一揆、秩父事件、日比谷焼打事件、関東大震災時の朝鮮人虐殺という4つのできごとを軸に、日本近代史上の「民衆暴力」について描いた作品。どのできごとにかんする記述も興味深いが、特筆すべきはやはり朝鮮人に対する虐殺。教科書にも載っておりもちろん知っていたが、あらためて学ぶと思わず顔を顰めたくなるような話である。軍隊や警察が率先して呼びかけていることも許しがたいが、それで裁かれたのが民間人のみだったというのは輪をかけてヒドい。また、当時の証言などを読み解いてゆくと、公権力による虐殺を目撃した市民が、「そういう目に遭っても仕方がないようなことをしているのだ」と思い込んで虐殺に拍車がかかるという、デマがデマを強化するような状況もあったようだ。ただ、もっとも危惧すべきは、コレをたんなる歴史的な事象として片づけられないような社会状況にあるということ。この数年で日本国内に加速度的に排外主義が広まっており、かりにいま首都直下地震が起きたとして、おなじような事態が起こらないとはけっして断言できない。げんにイスラーム系の外国人に対するヘイト・クライムが行われている。日本の行末を考えると暗澹たる気持になってしまった。だからこそ、本作を読んだわたしは、あくまでもそういう風潮には抗い続けてゆきたい。
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近代の民衆暴力ということで、明治初期の新政反対一揆、1884年の秩父事件、1905年の日比谷焼き打ち事件、1923年の関東大震災時の朝鮮人虐殺を取り上げている。朝鮮人虐殺に関する知識を深めるために読んだこともあってかもしれないけど、何やら他の3つの事象に比べて性質が違うような気が...
近代の民衆暴力ということで、明治初期の新政反対一揆、1884年の秩父事件、1905年の日比谷焼き打ち事件、1923年の関東大震災時の朝鮮人虐殺を取り上げている。朝鮮人虐殺に関する知識を深めるために読んだこともあってかもしれないけど、何やら他の3つの事象に比べて性質が違うような気がした。紙幅の割き方も大きく、むしろ朝鮮人虐殺のことで一冊できるような気もしたけど。 選んだからかもしれないけど、時代を追うにしたがって無秩序になっていく感じがする。序章では江戸時代の百姓一揆の流儀についても書かれているんだけど、意外と秩序だったパフォーマンス的なものだったのに。人々が権力に虐げられたり権力が強いる理不尽に抗う意識をもつようになったからか。はたまた、虐げられる人がさらに人を虐げるからだろうか。 そして民衆暴力というけれど、実は国家による暴力コントロールみたいな面も大いにある感じがした。国家権力が自分たちへの非難をかわすために、民衆間で敵対させているのではと思うような要素も感じたり。
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