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ジャック・ラカン 精神分析の四基本概念(上) 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2020/08/19 |
| JAN | 9784003860168 |
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ジャック・ラカン 精神分析の四基本概念(上)
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商品レビュー
4.5
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※このレビューにはネタバレを含みます
ジャック・ラカンは僕が思考の軸にしている 人間の内部表現に関する領域の 基盤を創り上げた精神分析のマエストロだ。 シニフィエありのシニフィアン シニフィエなしのシニフィアン この二項図式が意味するものが僕にとって重要な意味を持つ。 シニフィアンとは欲望する方向性のこと シニフィエとは欲望する方向性の根拠である何か、のこと かつ丼を食べたい(シニフィアン)のは今日上司に怒られてむしゃくしゃしているからだ(シニフィエ) かつ丼のたとえは千葉雅也参照。素晴らしくわかりやすい例えだ。 シニフィエなきシニフィアンを感じ取ることこそが存在論の本質。それは兆候や虫の知らせとして現れる。狐につままれる世界体験。 もう一つラカンが確立した重要な内部表現は「心の穴」だ。倒錯や転移が意味するのは全て幼少期の両親、家族との関係性が生み出した心の穴の埋め合わせ。 内面のネガティブな側面に集中したフロイトやラカンの思考が存在論の臨場感を高めることに繋がる事実が、表現者をどれほど勇気づけることか。 (以下備忘録につき松岡正剛の千夜千冊を引用する) ◯結局のところ、自己(自我)というものは最初から社会関係にくみこまれているものだとみなした。つまり、無垢の自己なんてものは最初からありはしないとみなしたのだ。もっとはっきりいえば、そのような社会的関係によって疎外されるということが自我をつくるのだと考えた。このことはラカンに言われなくとも、みんな知っている。 ◯ つまり、情動は置き換えられている、ということです。 ラカンは「言い換え」こそが意識と無意識の橋掛かりであることが十分にわかっていた。そのうえで、フロイト主義者がこだわった「情動」をそこで固定せず、自在に言い換えた。
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https://www.amazon.co.jp/dp/4000236210 2000年同社発行の文庫版
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ジャック・ラカンが実際に行なっていた講義の書き起こし文章。ただでさえ難しいテーマが講義の書き起こしという読み慣れない文体によってさらに難解になっている。本当に分からないままなんとか上巻を読み終わった。 絵についての口述が面白かった。画家や俳優は目立ちたがり屋で眼差されることを欲し...
ジャック・ラカンが実際に行なっていた講義の書き起こし文章。ただでさえ難しいテーマが講義の書き起こしという読み慣れない文体によってさらに難解になっている。本当に分からないままなんとか上巻を読み終わった。 絵についての口述が面白かった。画家や俳優は目立ちたがり屋で眼差されることを欲していると思われるがそうではない。「眼差したいのですね、よろしいそれならこれを見なさい」と要約できるなにものかを与えている。
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