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都市で進化する生物たち “ダーウィン"が街にやってくる
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 草思社 |
| 発売年月日 | 2020/08/18 |
| JAN | 9784794224590 |
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都市で進化する生物たち
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都市で進化する生物たち
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商品レビュー
4.2
9件のお客様レビュー
進化は必ずしも数千年かけて行われるものではなく、急激な都市化によって都市に適応する進化が進んでいるのだという。例えば、都市ではタンポポは種子を遠くに飛ばすよりも、足元に落とす割合が高くなる。種子を遠くに飛ばしても都市部では生育に適した土地に行き着く確率は低く、むしろ足元の緑地で確...
進化は必ずしも数千年かけて行われるものではなく、急激な都市化によって都市に適応する進化が進んでいるのだという。例えば、都市ではタンポポは種子を遠くに飛ばすよりも、足元に落とす割合が高くなる。種子を遠くに飛ばしても都市部では生育に適した土地に行き着く確率は低く、むしろ足元の緑地で確実に繁殖したほうがよいのだとか。都市において進む進化と、適応の違いは。都市の進化の特徴(道路による分断化などによって小規模集団での進化が促進される可能性など)も面白い。
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都市という「自然環境」の中で、外来種もたまには在来種も、生物たちは人間の環境変化のスピードに合わせて進化をしていく都市進化論の一冊。 読んでいると確かになぁと思うことも、それは知らなかったなと思うことも多々あり新たな視点を得られて楽しい本であった。動植物含め都市環境は世界的に収斂...
都市という「自然環境」の中で、外来種もたまには在来種も、生物たちは人間の環境変化のスピードに合わせて進化をしていく都市進化論の一冊。 読んでいると確かになぁと思うことも、それは知らなかったなと思うことも多々あり新たな視点を得られて楽しい本であった。動植物含め都市環境は世界的に収斂していくことの記載は特に記憶に残っている。 本書末の「わたしの狙いの一つは、読者が毎日のように歩き回っている都市の通りで目にする都市生物を、いまやもっと特別で、もっと興味深く、何気ない一瞥を投じるだけでは済まないほどの価値のあるものにすることだ。」の記載通りこれからは普段街で見かけるものの視点が変わりそうだ。早速カラスのくるみ置き現場に遭遇して、あれは進化·適応の結果なのだなぁと思った所である。
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著者はオランダの進化生物学者。特に前半が興味深い! 前半は都市で独自の進化を遂げつつある生物たちのストーリー、後半は著者の自然/都市論が語られる。 まず、自然に対するヒトの捉え方が少し独特。かつてビーバーが巣作りのために川を堰き止めダムを作るとき、元の環境は破壊され、そこに新たな...
著者はオランダの進化生物学者。特に前半が興味深い! 前半は都市で独自の進化を遂げつつある生物たちのストーリー、後半は著者の自然/都市論が語られる。 まず、自然に対するヒトの捉え方が少し独特。かつてビーバーが巣作りのために川を堰き止めダムを作るとき、元の環境は破壊され、そこに新たな生態系が生まれる。アリは大きなコロニーを形成するが、そのコロニーには好蟻性の昆虫たちが自分達のニッチを見つけ暮らしている。元の環境を変化させ、新たな生態系をも創造するビーバーやアリは、本書では「生態系工学技術生物」と呼ばれている。そして、その究極がホモ・サピエンスということだ。 世界は均一化した急速な都市化によって、かつての自然は失われている。だが、その都市という環境をニッチとして生きる好蟻性ならぬ「好人性」の生物が現れている。それは、元々都市化に向いている性質を持つという「前適応」によるものだったり、エピジェネティクスであったり、DNA自体の変異であったりし、最終的には分化した、違う種であると言えるほどの遺伝子的な特徴を持つまでに急速なスピードで進化を遂げている。 たとえば、本来暗闇を好むはずのクモが、電灯に群がる羽虫を捕らえるために進んで電燈近くに巣を張る習性を得ていること。かと思えば、都会の羽虫も徐々にだが人口の電燈に慣れていき、都会で何世代か経た羽虫は、森に住む羽虫より電燈に群がる数は少ないということ。 都会に住み着く鳥は、鳴き声の周波数が高いという前適応を持つために都会の騒音と競合せず仲間同士のコミュニケーションが取れること。羽の形状が短く丸く、瞬発力を持つこと。また、鳥の中には森の中で住んでいた頃より周波数が高くなっていく種がいたり、長距離を飛ぶよりも瞬発力に優れた羽の形状に変化していっていること。 また、興味深いのは、都会という新たな環境に適応している動物たちの特徴は、問題解決に関する知性を有すること、新しいものに興味を持ち、魅力を覚えることであるという。これは人の社会での在り方にも準えることができそうだ。 また、私が以前たまたま福岡に行った時に印象に残った市民センター「アクロス福岡」が載っていたのに驚きだった(アルゼンチンの建築家エミリオ・アーンバースが建てた「福岡県民ホール」とあったので、多分このことだろう)。ここの屋上庭園には76種の草木の種子が蒔かれ、理想的な植物の混生状態に工夫されている。ただ、筆者としては、より理想的なのは、緻密に計画された植生よりも、何も植えない空白を用意し、ただ飛んでくる草木の種子等の生育に任せるのがいいのでは、と言っているが。 個人的には、壁面全体を覆っていた植栽が年を重ねるにつれて最初から植えられていた植栽と、勝手に生えてきた草木とが合わさりある意味新たな都会の中の自然を作り出していくのもまたいいのではと思っている。明治神宮の100年計画の森づくりのストーリーを思い出した。
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