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東京裏返し 社会学的街歩きガイド 集英社新書1033
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2020/08/17 |
| JAN | 9784087211337 |

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東京裏返し
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商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
読書のシンクロニシティってあると思います。この新書を読了した翌日以前から予定していた所用があって春日駅から東大までの坂道を上りました。移動ってことだけだったらGoogleMapで表示される最短適切ルートですが今回は意識的に菊坂を楽しみながら歩きました。微かに残る樋口一葉の香りを探...
読書のシンクロニシティってあると思います。この新書を読了した翌日以前から予定していた所用があって春日駅から東大までの坂道を上りました。移動ってことだけだったらGoogleMapで表示される最短適切ルートですが今回は意識的に菊坂を楽しみながら歩きました。微かに残る樋口一葉の香りを探しながら歩くとそれは移動ではなく散策になりました。本書を貫く考え方は効率を追求する日常の時間を歴史とか文化の力でアップデートするというものだと思います。決してノスタルジーの過去向きなベクトルではなく、実は資本主義のその先を進もうとする未来志向視点なのです。なので都電荒川線の三ノ輪駅と早稲田駅を繋ぐ「外江戸線」「内江戸線」の構想にはワクワクです。歩くよりは速く、地下鉄や自動車より遅い、時速13kmの東京、魅力的です。もちろん自転車でもいいのですがそもそも東京が山の手と下町の入り乱れる坂の街であること楽しむためには一周トラム使いたくなります。もともと時間がある友人たちと知らない東京を一日歩く会を定期的にやっていて、そのコース選びの参考になるかも、と手にした本ですが「街の時間」が「知の時間」に重なる、そして「学問の時間」が「日常の時間」に溶け込むエンターティメントを感じました。書名の「社会学的街歩きガイド」満喫です。次は実践?
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東京人21年10月号の特集「上野の杜の記憶」で著者とこの本を知る。 東京の東北部を七日間で歩いて過去を思い、感じて、未来を考えることのできる本。 ただし実際に歩くには、この本だけでは新書故の文量制限もあり、情報不足は否めない。特に地元民ではない者は事前の予習や地図アプリ持参などの...
東京人21年10月号の特集「上野の杜の記憶」で著者とこの本を知る。 東京の東北部を七日間で歩いて過去を思い、感じて、未来を考えることのできる本。 ただし実際に歩くには、この本だけでは新書故の文量制限もあり、情報不足は否めない。特に地元民ではない者は事前の予習や地図アプリ持参などの準備が必要だろう。 第1日 都電荒川線に乗って東京を旅する 鬼子母神~雑司ヶ谷~巣鴨~王子・飛鳥山 第2日 秋葉原-上野ー浅草間に路面電車を復活させる 万世橋・秋葉原~上野~浅草 第3日 動物園を開放し、公園を夜のミュージアムパークに 黒門~上野東照宮~博物館動物園駅~寛永寺~不忍池 第4日 都市にメリハリをつけながら、古い街並みを守る 谷中~鶯谷~三ノ輪・山谷 第5日 都心北部で大学街としての東京を再生させる 神保町~東大本郷~池之端・根津 第6日 武蔵野台地東端で世界の多様な宗教が連帯する 水道橋~御茶ノ水~湯島~御徒町 第7日 未来都市東京を江戸にする 蔵前~柳橋~日本橋~水上ツアー~平将門首塚 自分の生まれ育った地域が台頭区なので面電車伸長や首都高廃止など未来への提言も賛同できること多数。 下町地区の政治家はこの本から未来の街づくりを考えて欲しい。
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●引用、→感想 ●渡辺さんの「まちあるき=コンテンツツーリズム」論のポイントは、街歩きが単なる物語の追体験以上のものだという認識です。たとえば彼は、コンテンツツーリズムの原型として「文学散歩」に言及しますが、そこで実践されてきたのは、単なる作品の読者による追体験ではなく、「作品...
●引用、→感想 ●渡辺さんの「まちあるき=コンテンツツーリズム」論のポイントは、街歩きが単なる物語の追体験以上のものだという認識です。たとえば彼は、コンテンツツーリズムの原型として「文学散歩」に言及しますが、そこで実践されてきたのは、単なる作品の読者による追体験ではなく、「作品を現実の都市と結びつけ、重ね合わせる」生産的な場の生成でした。そこではまず、「作品との関わりの中で都市の記憶が形作られ、また変容を蒙りつつ、われわれの中に刻み込まれ」ます。しかし、そうした作品を通じた集合的記憶は、その都市を巡る集合的イメージが形作られる基盤ともなり、そうしてメディアのなかの物語は「都市の側にも投げ返され、そのイメージを作り変えてゆくというダイナミックな関係」が生み出されます。「街語り」と「街歩き」と「街作り」のトライアッドな関係が存在するのです。 ●つまり、「おばあちゃんの原宿」は、一方では「病治癒」の信仰に支えられ、他方では安価な食料品や衣料品のバラエティーに支えられてきました。それはちょうど、若者たちの間で原宿の人気がいっぽうではテレビ局やメディアとのつながりによって、他方では無数の小さなショップに支えられてきたのと似ていなくもありません。 ●浅草から東武伊勢崎線に乗ると一駅で「とうきょうスカイツリー」駅です。実際、東京スカイツリーは浅草から驚くほど近く、もしも東京クルーズの浅草船着場辺りから対岸に遊歩橋が架けられ、スカイツリーまでの掘割になっている北十間川沿いの遊歩道が整備されれば、浅草からスカイツリーまでを一体的な遊歩空間として演出できます。→初出が何時かは分からないが、2020年6月には東武線隅田川鉄橋の付帯して人道橋(すみだリバーウォーク)が架橋、また北十間川沿いの遊歩道も整備された(「東京ミズマチ」ウエストゾーン) ●当時、寛永寺に立てこもっていたのは、幕府の正規軍ではなく、薩長連合軍に反感を持つ志願兵の寄せ集めでした。数だけは数千いたようですが、所詮は寄せ集めの部隊、組織的に戦ってきた薩長連合軍にかなうはずもありません。最初から勝負はついていたのです。ですからこれは、圧倒的に優勢な相手に対するヒロイックな抵抗という点で、その約100年後に起きた東大安田講堂での全共闘の学生と機動隊の攻防戦にすら比せられます。
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