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休み時間の分子生物学 休み時間シリーズ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2020/07/31 |
JAN | 9784065201732 |
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休み時間の分子生物学
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商品レビュー
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生物系読み物を読んで、もうちょっと体系的に知りたいけど、勉強したいという感じではない…という私のようなニーズにぴったりマッチした、初心者向けに概念化・簡略化されつつも、基礎的なところを順を追って説明してくれる良書。 2020年に刊行されており、コロナウイルスのこともちゃんと記載さ...
生物系読み物を読んで、もうちょっと体系的に知りたいけど、勉強したいという感じではない…という私のようなニーズにぴったりマッチした、初心者向けに概念化・簡略化されつつも、基礎的なところを順を追って説明してくれる良書。 2020年に刊行されており、コロナウイルスのこともちゃんと記載されている。 (以下はつぶやき) しかし、何冊かこの系統の本を読んだものの、私のチョイスが全て初心者向けの本で、ふんわりした記載なので、ちょこちょこ書かれていないことがあったり、ざっくり書かれすぎて勘違いを招く記載があったりするので、自分に前提知識がないことを意識して、誤解しないよう注意して読まなければと思った。 例えば、ある本にはmRNAからDNAへの転写は起きえない、と書かれており、(おお、じゃあコロナワクチンを打つことでDNAが変わるとかいう噂は本当にウソなんだな)と思ったら、そんな簡単な話ではなかった。 次に読んだ本には、レトロウイルスという特殊な酵素を持つウィルスはゲノムRNAを宿主DNAに逆転写することが可能であり、実際ヒトのDNAには、過去ウイルスのDNAが紛れ込んだ跡がある(ウイルス化石。ただ、その部分はメチル化され RNAへの転移が制御されるようになっていて、それが娘細胞へ、そして次の個体へ引き継がれている(エピジェネティクス))。レトロウイルスには、エイズウイルスやコロナウイルスがある。と。エイズウイルスと並べられると不穏な。 更に調べると、レトロウイルスでなくても、宿主が持つレトロトランスポゾンを活用して、宿主のゲノムに組み入れられてきたことがわかっている。 https://www.jst.go.jp/pr/announce/20100107/index.html とはいえ、結局今回ワクチンの中に入っているのは、スパイスタンパクの部分だけなので、逆転写のキーとなる、逆転写酵素は作られない、ということなのだろう。 また、レトロトランスポゾンによって表面がトゲトゲになる設計図が仮に自分のDNAに組み入れられたところで、エイズのようにそれ自体が明確に悪さをする(例えば、免疫不全を起こす)という性質では間違いなくないのだろう。(変なものが入ったことでうまく目的のタンパク質が生成できなくなる、というエラーくらいは起きそうなものだが)。なお、そしてどちらかというと、この件で話題になっているのは、コロナのRNAというよりウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ)で運び屋の役割をさせる、チンパンジーアデノウイルスの方らしい。ウイルス丸々を投入する訳だから、一部分の設計図を投入するより懸念点が多いということか。 門外漢すぎてわからないが、何代も後に、コロナウイルスがヒトのDNAに組み込まれたことによって進化が起きたり、また遠い未来のヒトのDNAにも今の私たちとコロナウイルスとの戦いの記録が刻まれるすると、それはそれでちょっと興味深い。
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