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思弁的実在論入門
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思弁的実在論入門

グレアム・ハーマン(著者), 上尾真道(訳者), 森元斎(訳者)

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思弁的実在論入門

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 人文書院
発売年月日 2020/07/22
JAN 9784409031094

思弁的実在論入門

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商品レビュー

4

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2023/10/10

思弁的実在論に関する4つの思想を概説。 ただ、本書にもあるように、それぞれはすでに一つに括れないほどに違いは大きい。一方で、それぞれの狙いは、相関主義に対しての批判を起点とした人間中心主義の克服の検討であるという説明が非常に分かりやすかった。 本書では、4つの哲学を2軸で分類し...

思弁的実在論に関する4つの思想を概説。 ただ、本書にもあるように、それぞれはすでに一つに括れないほどに違いは大きい。一方で、それぞれの狙いは、相関主義に対しての批判を起点とした人間中心主義の克服の検討であるという説明が非常に分かりやすかった。 本書では、4つの哲学を2軸で分類している。この分類をみるとブラシエが一番素朴に私には理解がしやすいが(直感的でブラグマティズム的な理解がしやすい)、この思想は強くニヒリズムに接近するようなので、この世界観での世界のとらえ方を、もう少し自分に寄せて理解したい。 1.科学対形而上 A:人間の認知に代わり科学(特に数学)を中心化(メイヤスー、ブラシエ) B:人間の認知に代わり(人間も含む)モノを中心化(OOO,グラント) 2.2世界対1世界 C:思考/精神的と世界/実在の間には越えがたい隔たりがあるとする(OOO,ブラシエ)  →人間の世界理解には(原理的に)限界がある D:世界を直接認知できる(メイヤスー、グラント)  →人間は世界を(原理的には)理解できる

Posted by ブクログ

2020/10/04

 思弁的実在論という哲学の潮流について、気になったので手にとってみた。ということで、これをまとめる能力はないのだが、強いていえば、これは反現象学と言えるのではないか。 私たちは、何かを意識に上らせることによって知る。逆に言えば、意識と関わることなしに何かを知ることはない、というの...

 思弁的実在論という哲学の潮流について、気になったので手にとってみた。ということで、これをまとめる能力はないのだが、強いていえば、これは反現象学と言えるのではないか。 私たちは、何かを意識に上らせることによって知る。逆に言えば、意識と関わることなしに何かを知ることはない、というのが現象学の立場だろう。それに4人の哲学者、ブラシエ、グラント、ハーマン、メイヤスーの4人が対抗して主張するのが、思弁的実在論だ。それは、意識を離れても何かがあるという主張だ。  この4人の内の一人、ハーマンがこの本の著者だ。この4人はそれぞれ独自に反現象学の立場に立ち、活動している。しかし、それぞれの思想も対立している。ハーマンは対象志向存在論(OOO)という立場にいる。ただ、私はこの人の説明がよくわからない。組み合わせ使った解説で、これこれの関係が時間で、これは空間…と言われても想像ができない。これは今後の課題。思弁的唯物論について興味があった部分をひとつ。 「ここで指摘しておくと、最初の四人の思弁的実在論者は、ひとりとして共通のヒーロー哲学者を分かちもたなかったが、しかし全員がそれぞれにラブクラフトのファンであったことが判明した。その理由はそれぞれの場合で様々だが、私(ハーマン)自身の関心の由来は、ラブクラフトの怪奇小説がひとつの哲学ジャンル全体のための舞台をしつらえているとの見方にある。四月二十七日のトークで述べたところでは、「昨日のラブクラフト・カンファレンスの題が示していたように、実在論は常にある意味で怪奇的である。実在論とは、私達が実在に投影したのではない、実在のなかの奇妙さにかんするものだ。実在的存在によってすでにそこにある奇妙さであり、それゆえ、一種の、常識なき実在論なのだ」(P150 )

Posted by ブクログ