車椅子の横に立つ人 障害から見つめる「生きにくさ」

荒井裕樹(著者)

• 販売会社／発売会社: 青土社
• 発売年月日: 2020/07/27
• JAN: 9784791772902

商品レビュー

2023/10/06

『自分の苦しみをわかってほしい』
と、
『自分が苦しいことをわかってほしい』の違い。
自分でもどうして苦しいのか分からないし、うまく説明もできないのだけれど、とにかく苦しんでいる自分を受け止めてほしい、という気持ち。

ーーあなたたちがちらつかせるその「善意」めいたものは、「いじめ」よりも冷たく暗いところに、私たちを突き落とすかもしれませんよーー

2022/06/16

マイノリティ側に立って物事をずっと考えてる方なのだなと思った。

その事を当たり前に語れない社会に疑問を投げかける筆者の考えや行動はリスペクトに値する。

正直、表題に惹かれて購入した為に、想像と違う内容ではあったものの、考えさせられる内容であった。

語りにくさ、生きにくさ、分かりやすさ。生きやすさ。

多分これからこの方が表舞台に立つ事が増えるのではないかと思う。そうであってほしいとも。でないと、あまりにも現状が、障害者に対して社会の特別視が続くどころか増える気配すらある。そうしない為にはやはり触れなければならないと思うのです。スペシャルにしない。当たり前にそこにある。関係ない人などいないと思える社会に少しでも近づけますようにと、自分にも。