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「母と息子」の日本論
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 亜紀書房 |
発売年月日 | 2020/07/21 |
JAN | 9784750516493 |
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「母と息子」の日本論
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商品レビュー
3.5
9件のお客様レビュー
日本論としては,古典的な山本七平や岸田秀や河合隼雄は目からウロコであったが,品田知美は社会学的側面から日本社会を分析し,母親がその息子を官僚や医者や博士等を目指すように教育したことが原因であることを明らかにした。その結果,男尊女卑や官僚体制だけでなく医療や大学の風潮を含む日本の社...
日本論としては,古典的な山本七平や岸田秀や河合隼雄は目からウロコであったが,品田知美は社会学的側面から日本社会を分析し,母親がその息子を官僚や医者や博士等を目指すように教育したことが原因であることを明らかにした。その結果,男尊女卑や官僚体制だけでなく医療や大学の風潮を含む日本の社会体制ができあがったわけである。すなわち,母親にとって不機嫌な娘ではなく,最愛の息子達が立派になることが最優先事項であり,息子たちは母親の考えに応えることが最終目標になる。 適切な言葉を思い浮かべることはできないが,この視点からの考察は唯一無二のものだと思う。自分の70年の生涯を振り返ると,母親の息子として溺愛され,育てられてきたというよりも,まさに母親に操られてきたのだと痛悔する。
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母親と息子の関係を軸に、日本社会の特性について考察した本。 母親は、その能力を社会に向けて発揮するのではなく、息子の教育を通じて、息子が社会で役立つようにする役割を担っている、と考察し、これが日本における子育ての特徴であり、結果として、母親と息子の分離が起こらず、個人の確立が遅...
母親と息子の関係を軸に、日本社会の特性について考察した本。 母親は、その能力を社会に向けて発揮するのではなく、息子の教育を通じて、息子が社会で役立つようにする役割を担っている、と考察し、これが日本における子育ての特徴であり、結果として、母親と息子の分離が起こらず、個人の確立が遅れている、というのがこの本の主張かと思います。 主張したいことはほぼほぼ理解できるのですが、説明がわかりにくい部分が多々ありましたし、「ホンマかいな?」と思う部分も少なくありませんでした。 あとがきによると、編集者が、著者の文章の手直しにかなり苦労したようです。 自分の受けた印象だと、「考察が客観性に欠ける点、ロジックが不十分な点、前提の説明が不十分な点を、どう手直しするか」が、編集者が苦労したポイントではないかと思います。 言葉遣いは丁寧なのですが、内容が丁寧でないのが、この本の欠点かと。 著者の持ち味を活かし切れておらず、もったいない本ですが、きっと、このレベルまでもってくるのが、編集者の限界なのだろう、とも思っています。
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「母と息子の甘美で重苦しい関係が日本社会の基礎を作っている。」そうなのだろうか、私にはあまり著者の言葉が理解できないまま読み終えた。 私には息子も娘もいる。 同じように育てたつもりだけど。 著者の言わんとすることは分からなくもないがちょっと上から目線。 誰も彼も今の地位に甘んじて...
「母と息子の甘美で重苦しい関係が日本社会の基礎を作っている。」そうなのだろうか、私にはあまり著者の言葉が理解できないまま読み終えた。 私には息子も娘もいる。 同じように育てたつもりだけど。 著者の言わんとすることは分からなくもないがちょっと上から目線。 誰も彼も今の地位に甘んじているわけではない。 それなりに葛藤しながら生きている。 何が生き甲斐かひとりひとり違う。 子育てもそう。 共感できない部分が多かったが、異なる考え方の著作を読むことも大事、そこそこ面白くはあった。
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