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タイムラインの殺人者 ハヤカワ文庫SF
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タイムラインの殺人者 ハヤカワ文庫SF

アナリー・ニューイッツ(著者), 幹遙子(訳者)

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タイムラインの殺人者 ハヤカワ文庫SF

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2020/07/16
JAN 9784150122904

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タイムラインの殺人者

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2020/12/17

人工妊娠中絶が違法とされている2022年のアメリカ。有史以前から地球上に存在する五つの「マシン」を使って過去へ旅し、女性の権利拡大につながる歴史の修正を試みるグループの一員であるテスは、大きな歴史の改変計画の傍ら、自分の人生における忘れ得ぬ後悔も未然に防ごうとする。一方、1992...

人工妊娠中絶が違法とされている2022年のアメリカ。有史以前から地球上に存在する五つの「マシン」を使って過去へ旅し、女性の権利拡大につながる歴史の修正を試みるグループの一員であるテスは、大きな歴史の改変計画の傍ら、自分の人生における忘れ得ぬ後悔も未然に防ごうとする。一方、1992年に生きるパンクロックに夢中な女子高生のベスは、思わぬことから友人たちとともに殺人の共犯者となってしまう。 女性の主体性を奪うことを目的に同じく時間旅行を繰り返して歴史の改変と固定を狙うグループとの闘争、紀元前まで「マシン」で遡っていく壮大なタイムトラベル物と、ティーンエイジャーの女の子が直面する家族や友人との関係をめぐる悩みと共に描かれるサスペンスめいたストーリー。テスとベスの二人の視点で交互に語られる物語は、まったく違う世界のことのようでありながら、途中から有機的につながり始める。世界の歴史を変えること、個人の歴史を変えること、何がどのように一つしかない「現在」に影響を及ぼすか――バタフライエフェクト的な話ではなく、もっと直接的な因果関係としての歴史と現状の変化が、タブーを冒して時間旅行を繰り返したテスの「現在」も変えていく。タイムトラベル×サスペンスというエンターテイメント性ある題材に引き込まれてページをめくる手が止まらなくなる一方で、実際に決して過去のこととは言えないジェンダーや差別についての社会問題を赤裸々に突きつけられる作品でもあり、読後は爽快なような重苦しいような、何とも言えないインパクトが胸の奥に残る。 ただ一つ言えることは、現実において過去は変えられないとしても、今を生きるひとびと一人一人の小さな選択、小さな意思表示が、このタイムラインの先にある未来を変えていくのは確かだということ。世界各地で混乱が起きている今だからこそ、傍観するのではなく小さくとも行動をすることが現代に生きる人間としての責務だと、痛切に感じさせる作品だった。

Posted by ブクログ

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