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大分断 教育がもたらす新たな階級化社会 PHP新書 世界の知性シリーズ

エマニュエル・トッド(著者), 大野舞(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所
発売年月日 2020/07/15
JAN 9784569846842

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商品レビュー

3.6

24件のお客様レビュー

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2024/02/06

インタビューをまとめた本だったせいか、何か筋が通っていないように感じた。著者と訳者、ではなくインタビュアーとゲストだろう。この書き方では間違ってしまうと思う。教育の階層化と民主主義の崩壊、などところどころにトッドの鋭さを感じる箇所はあった。

Posted by ブクログ

2023/10/31

毎回トッド氏の分析には舌を巻く。過去にもソ連崩壊やアラブの春、そしてトランプ大統領の勝利など数々の未来予想を人口学から的中させてきた人物ではあるが、本書はさらにそれを高学歴教育の普及の観点から鋭く分析する一冊である。 高学歴と言えば戦後日本経済の爆発的な成長を支えてきた私の父の世...

毎回トッド氏の分析には舌を巻く。過去にもソ連崩壊やアラブの春、そしてトランプ大統領の勝利など数々の未来予想を人口学から的中させてきた人物ではあるが、本書はさらにそれを高学歴教育の普及の観点から鋭く分析する一冊である。 高学歴と言えば戦後日本経済の爆発的な成長を支えてきた私の父の世代などは、大学進学者は未だ稀な時代であった。ほんの一握りの大学出身者が日本の経済と社会、政治を作り上げ敗戦日本のどん底の状態からGDPで世界の頂点に届くほどの「奇跡の復興」を作り上げた。因みに私の父は農家出身で兄弟も二桁いる。産めば産むほど生産力が増えていく世界を作り上げてきた様な大家族だった。あれから60年、70年そして戦後80年を間も無く迎える。今や多くの若者が大学へ進学し、大学院へ進む者も少なくない。私もそれなりの大学まで行かせてもらい、周りの友人たちを見回しても皆、大学出だ。こうした時代にいきなり到達したわけではなく、背景には少子化がじわじわ進行し、子供が少なくなる事で余計に手間と金をかけられる様な社会になっていった事が要因だろう。経済も政治も大学出が当たり前に作っており、会社を見渡せば学卒社員は毎年有名大学からずらりと肩を並べて入社してくる様になった。その様な中でプライム市場に上場する様な会社は今や慶應、早稲田、それに匹敵する様な偏差値の学生が大半を締めているが、果たして昔の日本の様にそうしたエリート学生が活躍しているかは疑問だ。みんな何処となく均質で際立って良い成果をあげるわけでもなく、考え方も比例して素晴らしいかと言うと殆ど他の大学生と変わらない。寧ろエリート意識かつまらない仕事にそっぽを向こうとしたり、考え方も一つに固執したりと使いづらいことさえある(使うと言う表現は好きではないが)。大学進学が当たり前になったと同時に質の均質化に至ってしまった様だ。とは言えそこそこの大企業なら先人達が作り上げたビジネススキームで安定した収入がある程度保障され、大学未就学の者と比べると収入差は歴然だ。きっと恐らくは大学に行った行かないかは関係なく如何に努力を継続しているかで価値や能力は決まるはずだ。だからこうした差が広がれば広がるほど、社会には不平等が蔓延り、時に爆発・分断を齎す。 こうした状況は日本独自ではなく、民主主義の優等生であるアメリカ、イギリス、フランスでも発生し、民衆の分断が発生している。トッド氏は日本とドイツがそれらと違うのは家族制の違いにあるという。トッド氏の著作を読んでいる者であればすぐに気付くが、日独は家父長制で不平等を受け容れる素地がある。現在分断がそれ程大きく社会問題にまでならないのはそうした家族制度の伝統があるからだ。 後者の国、特に日本は現在先進国でもトップを突っ走る高齢化が進展している。最近のニュースではGDPがドイツに抜かれて4位に後退するともあった。そんな日本が今後頼るべきは移民であると思うが、均質化されて劇的な変化を望まない現代世代に果たしてそうした社会を激変させる政策を取らせることは可能だろうか。 人は考えなければならない。考えてこそ未来を作り、今の問題を解決したりできる。考える事が人の価値だとつくづく感じるが、会社でも考えている人は少なくなった。指示を待つばかり、自分の考えも述べずに質問するばかり、ミスして素直に謝るのも良いが多少の言い訳もせず謝るばかり。そのくせ反省が無かったのか同じミスを繰り返す。考えなかった証拠を突き付けられているようだ。 トッド氏が長年の研究により確立された考え方をブラッシュアップして新しい考え方や過去の考え方の誤りを訂正していく様に、我々もそんな氏の姿勢に学び考える自分を取り戻していく必要がある。きっと物心つく前、生きて笑って泣いて精一杯一日中学んでいた幼な子の頃の様に。それが無ければ成長できない。

Posted by ブクログ

2022/01/26

教育は社会的階級を再生産し格差を拡大させるものになっている が論旨です。 高度教育が分断の根本であり民主主義を崩壊させているという驚くべき内容になっております。 気になった点は以下の通りです。 ・高度教育を受けたかといって、能力主義、優秀であるとはかぎらない ・高等教育の発展...

教育は社会的階級を再生産し格差を拡大させるものになっている が論旨です。 高度教育が分断の根本であり民主主義を崩壊させているという驚くべき内容になっております。 気になった点は以下の通りです。 ・高度教育を受けたかといって、能力主義、優秀であるとはかぎらない ・高等教育の発展や不平等の拡大によって集団の道徳的な枠組みが崩壊している ・識字率が向上しているにもかからわず、教育レベルが低下している ・女性が自分より社会的地位が高い男性と結婚する、従来モデルが崩壊している ・民主主義は3種   ①アメリカ・イギリス型 核家族・個人主義   ②ドイツ・日本型 直径家族・長男継承型   ③ロシア型 権威主義・平等主義 ・日本型民主主義は、自民族中心主義、能力主義なので、教育格差を広げない ・グローバリゼーションと、世界化は違う ・ドイツは移民を増やしていて、ドイツ帝国をめざしている ・EU諸国は、通貨の発行権限を失い、財政の自立化を失って弱体化している。 ・弱体化しつつあるアメリカは、いまほど、日本を必要にしているときはない ・最後に、「新しい事象はよく真実とは反対の見かけで立ち現れる」と述べています。 構成は以下です。 はじめに 第1章 教育が格差をもたらした 第2章 「能力主義」という矛盾 第3章 教育の階層化と民主主義の崩壊 第4章 日本の課題と教育格差 第5章 グローバリゼーションの未来 第6章 ポスト民主主義に突入したヨーロッパ 第7章 アメリカ社会の変質と冷戦後の世界

Posted by ブクログ

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