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法廷遊戯
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法廷遊戯

五十嵐律人(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2020/07/15
JAN 9784065184479

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商品レビュー

3.8

266件のお客様レビュー

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2025/01/17

法廷ミステリー。 底辺と揶揄される法科大学院に通う清義、美鈴、馨。3人は司法試験に合格し卒業後は法曹界に進むかと思ったが。一人は殺され、一人はその被告人となり、一人は被告人の弁護人になった。在学中に流行っていた無辜ゲームと呼ばれる模擬裁判が事件に絡んでくる。 当時無辜ゲームでは、...

法廷ミステリー。 底辺と揶揄される法科大学院に通う清義、美鈴、馨。3人は司法試験に合格し卒業後は法曹界に進むかと思ったが。一人は殺され、一人はその被告人となり、一人は被告人の弁護人になった。在学中に流行っていた無辜ゲームと呼ばれる模擬裁判が事件に絡んでくる。 当時無辜ゲームでは、後に殺される馨が常に審判者となり「同害報復(目には目を)」の原則で審判を下していた。事件後、リアル法廷で徐々に明らかとなっていく三人の過去と馨が亡くなった理由。馨は、亡くなった後に「同害報復」の審判を下そうとしていた。清義に、美鈴に、そして司法に。 刑法には無学だったため、このような結末は想像出来なかったし、無罪と冤罪の違いがヒントだったと最後まで気付けなかったのが悔しい。流石は法律に精通している(当時)司法修習生(現在弁護士)らしい法廷ミステリーだったと思う。

Posted by ブクログ

2024/11/18

リーガルミステリーというジャンルに位置する作品を初めて読むこととなった。五十嵐律人氏の軽やかな文体に加え、思いの外とっつきやすい設定も相まって、めり込むように読み始めた。 過去五年、司法試験に合格した者を輩出できてない底辺ロースクールに在籍しながらも、優秀な成績を収めている生徒...

リーガルミステリーというジャンルに位置する作品を初めて読むこととなった。五十嵐律人氏の軽やかな文体に加え、思いの外とっつきやすい設定も相まって、めり込むように読み始めた。 過去五年、司法試験に合格した者を輩出できてない底辺ロースクールに在籍しながらも、優秀な成績を収めている生徒・久我清義。彼のクラスではとあるゲームが流行していた。 「無辜ゲーム」。憲法の要求に応えた公開の法廷を模したゲームで、告発者は、自己の身に降りかかった被害を罪という形で特定した上で、必要な証拠調べを請求して、罪を犯した人物を特定する。無辜ゲームを仕掛ける側は、犯行現場にサインとして天秤を残さねばならない。 審判者を務めるのは、清義と同じ底辺ロースクールに在籍していながら、すでに司法試験に合格しているスーパーエリート・結城馨。生徒でありながらクラスメイトと一線を画す才能を有する彼の存在が、物語に弾みをもたらしているのは言うまでもないだろう。 無辜ゲームに熱中する生徒たちだが、次第にゲームの題材となる犯行はエスカレートしていき、犯罪まがいの行為まで発生していく。 第一章『無辜ゲーム』では、生徒たちが興じる無辜ゲームの様子が描かれ、第二章『法廷遊戯』では、実際に起きてしまった殺人事件を、弁護士になった清義の視点で描く。 無学な私には縁のないものだと思っていたが、ミステリー小説と法律には、密接な繋がりがあると気づかされる。犯人の正体を見破るのは探偵かもしれないが、犯人を裁くのはあくまでも法律だからだ。 法廷で行われる裁判を描く場面では、とてつもない緊張感が走り抜け、思わず背筋が伸びてしまう。被告人に無辜の制裁を加えるかもしれない恐怖と常に隣り合わせの検察官や弁護士には、同情せずにはいられない。 作中の印象深いセリフとして「有罪か無罪かは裁判官が決めるが、冤罪かどうかは神様しか知らない」というものがある。本作はまさにこのセリフを体現したかのような物語であり、人が人を裁くこと自体が傲慢なのではないかと、読者に考えさせる。 法律という難解なものを題材としたミステリーがゆえに、物語の中では多数の専門用語が飛び交うため、文体とは裏腹に読み終わるまで時間を要した。 しかし、予備知識のない読者でも楽しく読めるよう、作者の五十嵐律人氏によってそれらの小難しい法律の内容が噛み砕かれて説明されているため、読んでいてストレスには感じなかった。 五十嵐氏は法律に興味・関心を持ってもらうべく本作を書き上げたとのことだが、読了後にこうして私自身が本作に惹きつけられている点を考えると、その目論見はしっかりと成功していることが伺える。

Posted by ブクログ

2024/11/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

美鈴と清儀が痴漢冤罪詐欺をしてたこと、馨が美鈴に嫌がらをしてたことは、すぐ想像がついた。痴漢冤罪のターゲットが馨の父だったことも予想ができてしまった(ミステリの本筋はここではないけど)から、ミステリのワクワクする感じが薄くなってしまった感覚。 法律用語がたくさん出てきて、大学時代が懐かしくなった。 法科大学院生の勉強漬けの毎日、社会人だからこそ少し眩しい。今、大学時代に戻れたら当時よりもっと学べるのか、同じ生活を繰り返すのか‥

Posted by ブクログ