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香港の歴史 東洋と西洋の間に立つ人々 世界歴史叢書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 明石書店 |
発売年月日 | 2020/07/10 |
JAN | 9784750350172 |
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商品レビュー
4.5
3件のお客様レビュー
返還前の香港の歴史を知らなかったので読みました。 前近代から、アヘン戦争による植民地化、英国統治時代、貧富の著しい格差と、階級と人種が結合した差別的多民族社会などいろいろな流れが理解できました。
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とりあえずさっと一通り読んだ。ペストのところ、香港の英語水準は返還前から低かったこと、その理由は面白かった。長い歴史の中で香港をとらえると違った見方ができるようになると思う。
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「雨傘運動」以降、「国家安全法」問題で緊張の高まる香港だが、香港の歴史について断片しか知らないことを改めて自覚していたところ、タイミングよく本書が刊行されたので読んだ。著者は香港育ちの米国人で、植民地近代化論に近い視座と、どうも細かい誤りが多い(訳者による訂正注記がかなりある)...
「雨傘運動」以降、「国家安全法」問題で緊張の高まる香港だが、香港の歴史について断片しか知らないことを改めて自覚していたところ、タイミングよく本書が刊行されたので読んだ。著者は香港育ちの米国人で、植民地近代化論に近い視座と、どうも細かい誤りが多い(訳者による訂正注記がかなりある)のが気になるが、これまで日本語の香港通史がない以上、唯一無二の著作であるのは確かである。前近代から、アヘン戦争による植民地化、英国統治時代(一時期の日本占領期も)を経て、「一国二制度」の現在に至る筋道が切れ目なく叙述される。中国本部(特に広東)からの女児人身取引慣行をめぐる問題など社会史にも目配りされている。 注意するべきは、植民地主義と新自由主義がまさにそのまま直結していることで(本国のような福祉国家の経験がない)、極端な自由放任経済と「小さな政府」、それに伴う貧富の著しい格差と、階級と人種が結合した差別的多民族社会という特徴が一貫して露呈している。新自由主義を福祉国家に反抗するレッセ・フェールへの回帰と捉える視点、あるいは従属地域における規制緩和実験に起点を置く視点が一般的だが、香港やシンガポールのような都市型の植民地における支配様式を直接の「源流」と捉えるべきなのではないかと考えさせられる(例えばD・ハーヴェイは新自由主義を資本家が仕掛けた階級戦と捉えるが、全世界に対する「植民地化」「再植民地化」という見方の方が実態を反映しているのではないか)。
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