ぼくたちは勉強ができない(18) ジャンプC

筒井大志(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2020/08/04
• JAN: 9784088823836

商品レビュー

2020/08/12

マンガ喫茶で読みました。

理珠ルート（機械仕掛けの親指姫編）完結巻。
不人気ヒロイン（４位）の箸休め回だの関城回だの言われてたけど、自分はキュンキュンしちゃったわ。
めちゃめちゃ可愛いじゃねぇかよ。
最も心の変化が顕著なヒロインでもあるから、あの娘がこんなこと考えるまでに成長して・・・ってのもある。
関城さんも理珠にはなくてはならない人物なんだから、そりゃ注目回があるのも当然だろうしね。

いきなり文化祭から１０か月後から始まる。
既に大学に受かってるし、理珠は関城さんと同棲してる。
武元は何も行動せずにアメリカに渡っちゃったし、他ヒロインも申し訳程度にしか出てこない。
完全に理珠オンリールート。
全ヒロインに一応の見せ場やら気持ちの決着も付けさせた１７巻とは対照的。
（そもそも何処まで共通ルートなんだろう？）

幽霊物件は先生ルートで伏線回収するのかと思ってたけど、ここで使うのか。
てか、その物件って近いよね？
わざわざ借りて住む必要あったのだろうか？

理珠のブラチラ、ストッキング越しのパンチラあり。

関城さんホンマ可愛いな。
先生は尻のアップのたびにパンツラインが浮いてたけど、関城さんは尻を突き出しててもパンツライン浮かないのね。
まさかドギツイＴバックを履いてるか、もしかしてノーパンなのかも？
でも、家出してきた母親に脱がされた時は普通のパンツだったから、ボドゲ作ってた時はスゴい食い込んでただけなのかもしれない。
そう！関城さんパンツが拝める！！
お釣りの暗算が趣味なのも変で可愛いけど、趣味なだけで特技じゃないから余裕で計算ミスする計子さん可愛い。

そして先生の髪が短い！
失恋したから？
でも、失恋で髪を切るのは都市伝説なので現実で髪を切った娘に「失恋したの？」って聞くとウザがられるから注意。

みさおちゃん、それだと成仏しちゃうんじゃ・・・って思ったらやっぱり成仏しちゃったね・・・。

2020/08/09

IFルートというか、エクストラエピソードな印象の番外編

文化祭のジンクスの際に手を取っていたのがうるかでなかったら、という想定で始まったIFルート
本編は「ぼくたちは勉強ができない」という物語の帰結としてうるかと結ばれる終わり方だっただけに花火の際に手を取っていたのが別の人物であるだけで別のヒロインと結ばれるエンドに説得感をもたせられるのか？と疑問だったのだけど、こういう展開にしてきますか

ジンクスを切っかけに成幸と結ばれることを強く意識するようになった理珠、それを見てしまった文乃とうるか。
これはある程度説得力の有るルート変更方法だったかな。このような感じで他のヒロインについてもルート変更が行われるなら、ある程度は安心して見られるかな？……ただ、その為にはルート変更の度に恋を諦めるうるかを見ることになるのだろうけど…

で、肝心の本編なのだけど……
果たしてみさおはどこまで必要だったと言えるのだろうか……？成幸、理珠、関城の3人だけではコメディ的な話の回し方に不安があったということなのだろうか？
確かにみさおの登場に拠って話にメリハリそのものは生じているけど、その分理珠との恋愛的な絡みが減ってしまったような……

このIFルートはいわばもう一つのエンディングとも言える展開になるわけで、それであるならば17巻丸々1冊を書けて描かれたうるかエンドに匹敵するレベルの話を期待したくなるわけですよ
そういった意味ではみさおの存在や関城のエピソードを挟み込んだことで理珠エンドとしてのインパクトはかなり弱まってしまった気がしないでもない
理珠と成幸の間で交わされた『ゲーム』もそれ程メインとならず、ボードゲームやカードゲームが好きなために志望校を変え、多大な努力を続けてきた理珠が作り上げた自作ボードゲームも関城のエピソードに使われてしまったわけだからなぁ……
これが「ぼくたちは勉強ができない」という作品のもう一つのエンディングと言われてもあまり納得できない展開になってしまった感がなくはない

それでも良かった点を幾つか上げるなら、成幸がずっと抱え隠してきた『寂しさ』に理珠が気づいた上でずっと傍に居るから寂しい思いはさせないと言った点かな
中学入学直前で父を失った成幸。本編ではそれから無理してでも頑張らなきゃと自分を追い詰めていた成幸をうるかが支える方向で接した。
こちらでは自分が頑張らなきゃよりも前の感情である『寂しさ』を人の心の機微に疎かった理珠が気付き、そしてプロポーズかのように「私がいます ずっと」と告げるシーンは良かったなぁ

また、物語序盤で起きたキス事故の話がようやく拾われて、それが二人の想いが結ばれるきっかけとして使われる展開は好き
あの時はただの接触事故として片付けたキス。それを思い起こすかのような足の踏み外しから今度こそ誤魔化さないと、あれは事故であり今回のは事故ではないとキスをする流れは良かったかも

正直、不満点がそれなりに見えてしまったIFルート、他のヒロインについてどこまで納得できる物語になっているのかと不安になってしまう…