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帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる 角川新書
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帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる 角川新書

戸高一成(著者), 大木毅(著者)

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帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる 角川新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2020/07/10
JAN 9784040823348

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商品レビュー

4.3

9件のお客様レビュー

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2021/08/28

資料からは読み取れない口述から知る「オーラルヒストリー」の大切さ面白さがわかった。その時代の空気や雰囲気を知るにはやはりこうした口伝も必要なのだろう。一番の衝撃的な話は、ミッドウェイ海戦で利根の索敵機が遅れたのは故障もさることながら酷いシゴキで半ばボイコットされていたということだ...

資料からは読み取れない口述から知る「オーラルヒストリー」の大切さ面白さがわかった。その時代の空気や雰囲気を知るにはやはりこうした口伝も必要なのだろう。一番の衝撃的な話は、ミッドウェイ海戦で利根の索敵機が遅れたのは故障もさることながら酷いシゴキで半ばボイコットされていたということだった。

Posted by ブクログ

2021/08/15

戦史家二人による対談。 戦史史料、文書、オーラルヒストリーについて、著者二人が日本軍について語る。 様々な事例をあげながら、旧日本軍の軍人達がどのような人たちであったのかを語っており、大変面白く読めた。 二人とも過去に軍人当事者に会う機会があり、資料や書き物だけではわからない雰囲...

戦史家二人による対談。 戦史史料、文書、オーラルヒストリーについて、著者二人が日本軍について語る。 様々な事例をあげながら、旧日本軍の軍人達がどのような人たちであったのかを語っており、大変面白く読めた。 二人とも過去に軍人当事者に会う機会があり、資料や書き物だけではわからない雰囲気や性格、軍人気質に接することができた。 この先そういう経験を持つ人が少なくなり、史料を読むときに、文字に書かれたことだけを鵜呑みにすることを心配している。 また戦史についてはいろいろな本が出ているが、小説家では吉村昭と澤地久枝を高く評価している。 資料の付き合い方向き合い方が真剣なのだそうだ。 対談なので面白いエピソードが多く、知らなかった事実や見解の違い、俗説への批判、文人たちの考え方などいろいろと勉強になった。 ちなみに自分の家系では、祖父が軍人で輸送船に乗って何度も南方へ行っており、生還した運のいい人だったらしい。また母方の伯父は空母鳳翔の通信長だった。 伯父の紹介で父母が結婚し、自分がいる。 身内の人たちが戦争を生き延びてくれたから今の自分がある。 この本とは関係ない話だが、生きている時に話を聞いておきたかった。

Posted by ブクログ

2020/11/19

当事者たちが亡くなる現在だからこそ重要な議論。軍事研究の泰斗二人が語る資料、オーラルヒストリーなど調査の留意点。 今年読んだ本の中でベストワンかもしれない。二名の歴史研究家が、調査の過程で身につけたワザ、バイアスについて語る。資料そのものには記載されていないが、重要な視点を多く...

当事者たちが亡くなる現在だからこそ重要な議論。軍事研究の泰斗二人が語る資料、オーラルヒストリーなど調査の留意点。 今年読んだ本の中でベストワンかもしれない。二名の歴史研究家が、調査の過程で身につけたワザ、バイアスについて語る。資料そのものには記載されていないが、重要な視点を多く指摘している。 書籍だからといって100%は信用できないという。海軍は戦後もヒエラルキーが生き続け、通史と違う内容の記載は否定されたという。戦闘詳報など公文書も同様。言われてみれば当たり前だが軍人は国家公務員。自分たちの組織に都合の悪いことは書かない。 公文書、私文書とオーラルヒストリー。それぞれの長所がある。ほとんどの関係者が亡くなった今、お二人のように旧軍人との接点が異常なほど多かったことがありがたい。そして本書でその経験を後世に伝えようとする姿勢も素晴らしい。 澤地久枝、吉村昭の取材スタイルを絶賛しているところも本読みとして面白い。 今や戦争を知らない世代がさらに知らない世代に伝承していく時代。残された資料そのまま信用するわけにもいかないし、証言も記憶の変化、バイアスがかかっていることもある。そんな状況でどのように資料に向き合うか、本書は貴重な視点を与えてくれる。

Posted by ブクログ

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