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彼女たちの部屋
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彼女たちの部屋

レティシア・コロンバニ(著者), 齋藤可津子(訳者)

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彼女たちの部屋

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2020/06/18
JAN 9784152099389

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商品レビュー

4.1

43件のお客様レビュー

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2025/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画のノベライズを読んでいるような、独特な描写が続く一冊。そのため感情移入はしずらく、傍観者という感覚になる。 100年前、貧しい女たちの為に立ち上がり戦い続けた貴族の令嬢と、同じように恵まれた階級に生まれながら貧しい女たちの存在を知らずに生きてきた現代の女性。 2人の物語が交互に語られるが、面白いのは過去の志が現代に引き継がれる構造ではないということ。 現在を生きる恵まれた女であるソレーヌが、ふとした運命の悪戯によってそこから転落し、自らが恵まれていたが故に傲慢であったことに気づく。 そして今まで「貧しい女」「苦労している女」と無意識に一段下に見ていた女性たちと自分に何ら変わりはないのだと気づいて、共に歩むことを決意したその先に、100年前のブランシュの戦いが立ち現れてくる構造なのだ。 私たちの裡にも、過去の誰かの祈りが息づいている。そんな連帯の物語でもあるのだろう。 100年以上前の人の言葉、 「聖女のように育て上げ、繁殖牝馬のように譲り渡す」 「女性の唯一真性で尊い使命は、自分の内面と家族に全てを捧げること」 これらが決して過去のものになっていないこの現実に、忸怩たる思いが募る。

Posted by ブクログ

2025/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作の三つ編み同様、複数の物語が進んでいき、両者の関係が深いと後からわかっていくスタイル。実在する女性会館を舞台にしているのも興味深い。物語として普通に面白かった。 パリには女性のホームレスがいる、女児の身体を切り取る風習がまだ続いている地域がアフリカにある、など、色々衝撃的だった。 弱者が生まれてしまう構造を変えることは難しくても、困っている人に手を差し伸べ寄り添うことはできる。具体的な個人を救うことができるなら、それも十分に助けになる。現代版の主人公の奮闘を読んで、そんな感想を抱いた。

Posted by ブクログ

2025/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画のシナリオ的な文章で読みやすく、映像も浮かぶ。挫折した主人公がこれまで知らなかった世界・人々とのかかわりを通して変わっていく様に、世界の豊かさを見る。職業人としての自分の価値は相対的なものでもあるが、個人の本当の価値はそうではない。主人公が、手編みのニットを値切ろうとした人に怒りを覚えたシーンが印象的だった。怒りは大事にしたいものを守ろうとする感情であり、あのときソレーヌは編み女の手編み服に、大きな価値を見いだしていた。それは、編み女が編んでいた姿を見ていたからであり、編み女を個人的に知っていたから。 世界ではつねにそれぞれの人がそれぞれの仕事をしている。今は嘆き悲しむことしかできない人でさえも。

Posted by ブクログ