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トーキング・トゥ・ストレンジャーズ 「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと
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トーキング・トゥ・ストレンジャーズ 「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと

マルコム・グラッドウェル(著者), 濱野大道(訳者)

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トーキング・トゥ・ストレンジャーズ 「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2020/06/17
JAN 9784334962425

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商品レビュー

3.7

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2024/06/18
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※このレビューにはネタバレを含みます

【個人的経験と社会のつながり…疑うのは自分の認識】 前作の第一感と、 少し重なるようで、 でも今回はさらに人間を扱う。 知らない人に対するバイアス、 判断を謝り、 誤解がどのように生まれ、 時に取り返しのつかない事件を生むか。 警官の暴力、スパイ、独裁者、小児性愛者、… 扱う事例、伝えたい現実が、重い内容だからこそ、 伝え方でどれだけ伝わるかが変わってくるお話。 巧みなストーリー展開で、自分事として考えることのできる本になっていました。 ・・・ ・トゥルースデフォルト理論 真実を見抜くより、嘘を見抜く方がまちがいやすい、との研究結果があるらしい。 疑いが十分でないから信じる。 この状況を打破するトリガーは、疑いを確信する状況がいるらしい。 デフォルトを覆すのは難しい。 ・透明性、透視性の例外 実際にまとう非言語情報が典型と一致していない人もいる。 文化間でも実は表情の意味に違いがあったりする。 ・非対称な洞察の錯覚 「相手が自分を知るよりも、自分のほうが相手のことをよりくわしく知っている」「自分にはより優れた洞察力があり、相手の本質を見抜くことができる」「自分は誤解されている」「不当に判断されている」 お互いがこのような確信の下で会話すると、相手に対して、なかなか忍耐強く対応することができないという。 ・結びつき(カップリング)理論 人の行動が、その人の性質だけではなく、その人の置かれた環境、状況、場所との結びつきに起因しているという話。 要因は代替され、その人にはいずれ起こる「置き換え」と対比される。 天然ガスへの切り替え政策が実施された時期に、一酸化炭素中毒の自殺が増えたらしい。 自殺はその人の性質だけではなく、置かれた環境と結びついて発生している例。 この結びつきを示すグラフは、その環境要因に揺さぶられることが分かる。 ・・・ ・個人的なやり取りから得た情報への過信 この本は見知らぬ人、の話だけれど、知っている、と思っている人についてもどこまで知っているかを過信しがちであると言っているのだろうと思う。 直接会って話を重ねたひとが、逆にヒトラーという真の人間の姿を見極めることができなかった事例。 個人的な交流から得た情報に価値があると信じる傾向は、たしかにある。 覚えておきたいのは、 ー.人間は複雑であり、変化し続けること。 ー.狂人、例外はいる。 対面面接なのでの印象や、会った時の感覚が大事だというのは、 より人間的であることを望む時。 特定のスキルや真偽を調べる際には、それ以外の情報をできるだけ排除してバイアスができるだけかかりにくい状態で評価すること、も前著に触れて述べられていました。(オーケストラの例) 実際は、その客観と主観の評価の混ざり合いなのかもしれないけれど。 ・確かにみんなを疑うことはできない、 でも一度人間不信になったら、なかなか立ち直れなかったり。 自分の受けた心理的影響の大きさ、人に対する考え方。 恐怖心はまず強いと思う。 ・・・ ・真偽を覆すコストも ジャニーズの問題と重なるような事例があったけれど、 リークするかしないか、 現状を信じつづけるかという点に加え、 現状に間違いを認めても覆すコスパがどうか、という点も大きいと思う。 認知的不協和とか、正義感とか、社会構造とか、 社会と個人の行動の関係って、複雑だということでもある。 ・・・ 「あなたのよく知らない他者はけっして単純ではない。」 だから、見知らぬ人を理解しようとするとき、 慎重さ、謙虚さを持つこと、理解への限界にも自覚的であること。

Posted by ブクログ

2024/03/23

自己と他者の間にある絶対的な壁をどう乗り越えるかというのが、この作品の主題。 人は相手を信用するよう初期設定されているというトゥルースデフォルト理論。人の感情は、表情に如実に現れるという透明性の嘘を暴く誤謬。飲酒によって目の前の経験が見えなくなる近視理論。行動と場所が密接に関連...

自己と他者の間にある絶対的な壁をどう乗り越えるかというのが、この作品の主題。 人は相手を信用するよう初期設定されているというトゥルースデフォルト理論。人の感情は、表情に如実に現れるという透明性の嘘を暴く誤謬。飲酒によって目の前の経験が見えなくなる近視理論。行動と場所が密接に関連しているという結びつき理論。小難しい理論を並べたが、この本にはそれらのモデルとなるエピソードがそれぞれ挿まれるので、その話により理解できる。 しかし本著が最もこだわった黒人女性のケース。この話からの学びは何だろう。サンドラ・ブランドは、車を運転中に方向指示器の合図を出さなかったとして警官に止められた。警官は車から出るように命じたが、彼女はそれを拒み、警官の対応はエスカレートする。 黒人への偏見?挙動に対しての過剰反応?素直に車から出れば良い、と先ずは思う。彼女は身体や精神の問題を抱えながらも、生活を何とか立て直そうとしていたところ。新しい街に引っ越し、新しい仕事を始めるところだった。逮捕された彼女は取り乱して泣き続け、3日後に自殺した。 アメリカの世論は彼女に対して同情的だ。確かに、警察はやり過ぎた。しかし、彼女が問題を抱えていたなんて、だから警官の指示に従わなくて良いなんて事があるだろうか。そして、自殺されても、そこまで感情移入してのケアはできない。それぞれの巡り合わせの悪さだ、と思うが。 どんな理論を並べようと、私はあなたにはなれない。世論は、人ごと。同情も、人ごとだ。その人の精神や肉体の保有者ではないのだから、他者を知るなんて事は、部分的にしか出来ない。

Posted by ブクログ

2024/02/29

すごく重く深い本でした。 アメリカで白人警察官が黒人女性を路上で逮捕するという2015年に起きた事件を元に、数々の実在の犯罪や事件を取り上げて検証していきます。 スパイやテロ犯罪など日本で普通に生きている私とかけ離れたことも多く、悲惨な事例もあり読み進めるのがつらかったりしました...

すごく重く深い本でした。 アメリカで白人警察官が黒人女性を路上で逮捕するという2015年に起きた事件を元に、数々の実在の犯罪や事件を取り上げて検証していきます。 スパイやテロ犯罪など日本で普通に生きている私とかけ離れたことも多く、悲惨な事例もあり読み進めるのがつらかったりしましたが、それを取り上げることで最初にあげた事件の真実を考えることにつながるという納得の展開でした。 「私たちの予想どおりに相手が行動しないこと」と思い込みから生まれる誤解や悲劇。 日常生活にもあることだと思います。 「見ず知らずの相手とコミュニケーションを取ることのむずかしさ」 最近社会での他者への批判や誹謗中傷がひどくなっているようにみえますが、やはり原因はこのような、自分は正しい、相手がこうしないのはおかしいと思い込んでしまうことなのではないかなと感じました。 「私たちは、見ず知らずの相手の心の内を読み解く能力に限界があることを受け容れなくてはいけない。」 「われわれに必要なのは抑制と謙虚さだ。」

Posted by ブクログ

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